2018.03.07
"健康から要介護への移行を阻止する"ために。 3月1日(木)循環器医療の権威 遠山愼一医師による特別講演を開催
神奈川県住宅供給公社 高齢者事業部の山本です。
当公社が進める健康寿命延伸プロジェクトのパートナーである循環器医療の権威 遠山医師による特別講演を、3月1日(木)にヴィンテージ・ヴィラ相模原で行いましたので、その模様をお届けします。
講演2回目となる今回のテーマは「人間ドックの血液検査からわかること」。
"健康から要介護への移行を阻止する"ために、人間ドックの重要性をお話しくださいました。
(1回目の講演についてはこちら)
遠山医師は現在、ヴィンテージ・ヴィラ相模原のご入居者との個人面談を半年前から実施しており、その親しみやすいキャラクターからご入居者の信頼も厚く、講演会にはたくさんの方が参加されていました。
※講演内容の一部抜粋
公社が「健康寿命延伸プロジェクト」で目指しているのは、"寿命を延ばすために今日を過ごす"のではなくて、"今日を健康に幸せに過ごし、要介護阻止する"ことです。
これを達成するために「食事・運動・生きがい」の3つの点から入居者様をサポート、新たな取り組みを提案しています。
要介護の前段階「フレイル」に早く気付いて介護予防
最近の体調はどうですか?
急に体重が減った、何をするにも面倒になり疲れやすい、歩く速度が遅くなったり握力がなくなったりなど筋力の低下を感じる、など自覚することはありませんか?
このような状態に該当すると「フレイル」と呼ばれ、加齢とともに心身の活力(運動機能、認知機能)が低下し、生活機能(生活の質)が障害された状態といえます。
フレイルによる筋力低下は、食欲低下にもつながり、低栄養になってしまうという悪循環にもなり得ます。
高齢者は特にフレイルが発症しやすい傾向にあり、多くの場合、フレイルを経て要介護状態へ進むと考えられています。
一方で、フレイルは適切な支援により、生活機能の維持・向上が可能な状態でもあります。
フレイルに早く気付き、正しく治療・予防することが大切です。
「フレイル」の基準とは?
下記の3項目以上該当でフレイルと判断できます。
1~2項目該当の場合は、フレイルの前段階のである「プレフレイル」となります。
人間ドックは "健康から要介護への移行を阻止すること" が目的
人間ドックの受診をお勧めする理由は、健康から要介護への移行を阻止するためです。
不安定状態(=フレイル)をいち早く把握するのが人間ドックであり、この不安定な時期に適切な生活様式を取り入れ、運動・食事・生きがいを得ることで、再び健康状態に戻ること="健康寿命延伸すること"が可能になります。
これを踏まえ、ヴィンテージ・ヴィラの人間ドックに体内の糖化度をはかる血液検査や、動脈硬化の程度をはかる生理検査などの検査項目を追加します。
この結果を「個人健康カルテ(入居者一人ひとりの食事と運動量、人間ドックのデータを融合させ作成した立体的なカルテ)」に反映することで、より迅速に適切な支援を行ってまいります。
おまけのランチ紹介
ヴィンテージ・ヴィラ相模原のランチをいただきましたのでご紹介。
この日は「豆腐ステーキそぼろあん」定食と「醤油ラーメン 点心付き」が選べました。
私は見た目の鮮やかさに惹かれて定食をいただきました。しらす入りのキャベツのお浸しと、水羊羹のデザート付きです。
メインも小鉢も出汁のきいた絶妙な味付けで、とても美味しかったです。
私の自炊では絶対に再現できないプロの味でした(笑)
栄養バランスと塩分量が計算されたヴィンテージ・ヴィラの食事をいただくと、身体に良いことをしたな、といつも思います。
各ヴィンテージ・ヴィラの見学会に参加いただくと、昼食体験もしていただけますので、ぜひ皆さまも召し上がってみてください!