2019.02.01
ヴィンテージ・ヴィラ相模原、スタッフ向け普通救命講習を実施しました
こんにちは!
神奈川県住宅供給公社 高齢者事業部の髙橋です。
ヴィンテージ・ヴィラ相模原にて1月22日(火)に行なわれた、スタッフ向けの普通救命講習の様子を紹介します。
スタッフ向け普通救命講習とは?
県内に5つあるヴィンテージ・ヴィラのスタッフは部門を問わず全員が普通救命講習を受講し、修了証を取得しています。
普通救命講習は、修了した後も3年に1回講習を受講して技術を保持することが推奨されています。
各ヴィンテージ・ヴィラでは消防や救命の職員を迎え、年に1度講習を開催し該当スタッフが参加しています。
万が一、ご入居者の具合が急に悪くなったり、お怪我などで意識を失った場合、救命処置によって生命の危機を回避できる可能性が高まります。
しかし救急車が到着するまでに、おおよそ平均で5~6分程度の時間を要するといわれています。
そのため、救急車が来るまでに出来る限りの処置を行なうことがとても大切です。
今回は午後1時から午後4時まで、約3時間じっくりと講習を行ないました。
胸骨圧迫
胸骨圧迫はいわゆる心臓マッサージのことです。
人口呼吸と組み合わせて行なうことで、より高い効果を得られるものです。
30回の心臓マッサージと人工呼吸を繰り返すということが、救命処置の基本形とされています。
「1分30秒胸骨圧迫を続けるのは、やっぱり力が必要ね」
「胸骨が折れたとしても、命が優先ですね」
救急車到着まで救命処置を行なう自分の体力を考え周囲の人と交代・協力しながら、無理をせずに胸骨圧迫を続けることの大切さをスタッフ間で実感していました。
息をしているように見える死戦期呼吸という、通常とは異なる呼吸についても学びました。
死戦期呼吸を起こしている場合や窒息していたら、まずは「胸骨圧迫を行なう」としっかりスタッフの記憶に残りました。
人工呼吸
一般の講習では人工呼吸を無理して実行する必要はないとのことですが、高齢者の場合低酸素状態になりやすいため、ヴィンテージ・ヴィラの講習では実践を取り入れています。
息を吹き込む際、傷病者の顎を上に上げることで、空気の通り道である気道を広げることができます。
ただ息を吹き込むのではなく、胸部の動きを見ながらきちんと人工呼吸が成立しているかどうか確認しながら行なうことが大切であるということでした。
実際にやってみると、吹き込んだ息が傷病者の口の端から漏れてしまい、なかなか手間取る様子が見られ、「定期的に講習を受け、訓練することが大切」という言葉がスタッフから聞こえました。
AEDを使っての実践
実際にヴィンテージ・ヴィラ相模原に置いてあるAEDを開き、AEDの中身を見ながら使用方法の再確認を行ないました。
ヴィンテージ・ヴィラに設置されているAEDには、電気を流す本体や、体に貼り付けるパッドのほか、体にパッドをしっかり貼り付けるためのタオルや人工呼吸に使うマスク、衣服や体毛を除去するはさみと除毛シートなど、緊急時に必要なさまざまなものがセットになっています。
「これは良いAEDが導入されていますね」とお褒めの言葉もいただきました。
AEDは電源を入れ、音声ガイドに従って操作を行なえば誰でもできるものです。
実際にAEDを使う場面になった場合には、落ち着いて音声の指示に従うことが大切という言葉にスタッフはしっかりメモを取っていました。
最後に、講習で習得した胸骨圧迫と人工呼吸にAEDを組み合わせて、一連の流れをひとりひとり実践しました。
「こういう場合はどうしたら?」「年配の方が倒れていても同じ方法でいいのですか?」と質問が多く飛び交い、スタッフの熱気に包まれた3時間の講習はあっという間に過ぎました。
ヴィンテージ・ヴィラ相模原での講習を終えて
すべてのヴィンテージ・ヴィラにて、ご入居者の万が一に備え、日頃から普通救命講習をはじめとする講習やさまざまな訓練を実施しています。
今回のヴィンテージ・ヴィラ相模原での救命救急講習も訓練のひとつです。
万が一のために行なっている取り組みを把握することも、ホーム選びの基準のひとつではないでしょうか?
私も普通救命講習を修了していますが、ヴィンテージ・ヴィラのスタッフの意識の高さを強く感じました。
ご入居者の毎日を支えるためのさまざまな取り組みも今後紹介してまいります!
どうぞお楽しみに。