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2018.10.02

高齢者の食事で気を付けることは?健康に楽しむために

こんにちは!
神奈川県住宅供給公社 高齢者事業部の髙橋です。


高齢者は加齢に伴い、固いものが食べづらくなったり食欲が落ちたりして、食事の形や内容が変わってきます。


今回は高齢者の食事に関するお話。

高齢者の食事に支障が出る原因や食べやすい調理例、高齢者の食事で特に気を付けたいポイントなどについてご紹介します。

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高齢者はなぜ食事に支障が出てくるのか

加齢に伴い身体機能や内臓機能が衰え、食事の際に支障が出てくることが多くなってきます。


・唾液の分泌量、噛む力、飲み込む力が低下する

・味を感じにくくなるため、食欲が低下する

・味覚が鈍くなるため、濃い味付けを好むようになり栄養バランスが崩れる

・消化吸収能力が低下し、消化不良や下痢などを起こしやすくなる


特に唾液分泌の低下や噛む力・飲み込む力の衰えは、摂食・嚥下(えんげ)障害につながりやすいので注意が必要です。



摂食・嚥下(えんげ)障害とは

食べ物を口に入れて噛み砕き、飲み込んで胃に送る一連の動作に支障をきたす状態を「摂食・嚥下(えんげ)障害」と言います。


摂食・嚥下障害の原因は、顎や歯が衰えて食べ物をしっかりと噛めない、飲み込む力が弱くむせてしまう他にも、認知症や食欲低下などがあります。

誤嚥性肺炎や窒息など、危険な事態を引き起こす場合もあるので注意が必要です。




高齢者が食べやすい食事とは?

固いものや水分が少なくパラパラとしてまとまりにくいもの、繊維が多いものは加齢と共に食べづらくなっていきます。

食べる力に合わせた食材や調理方法を工夫して、食べやすい食事を心がけましょう。


【高齢者が食べやすい料理例】

・おかゆ状やとろみのあるもの・・・おかゆ、シチュー、ヨーグルト

・ゼリー状、プリン状のもの・・・ゼリー、プリン、茶わん蒸し、水ようかん

・ミンチ状のもの・・・ハンバーグ、肉団子、つくね など




高齢者の食事で気を付けるポイントはここ!

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高齢者は、食事量の減少や食べにくい食材があることで栄養が偏ってしまいがちです。

下記の栄養素を特に注意して摂るようにしましょう。



たんぱく質

体を作る大切な栄養素です。

不足すると筋肉量が減少したり血管がもろくなり、脳卒中や免疫の低下につながります。


豚肉や魚、卵、大豆などに多く含まれています。




ビタミンD

ビタミンの中でも特にビタミンDが不足しがちです。

ビタミンDはカルシウムの吸収を助けて骨を丈夫にする他、アルツハイマーやうつ病との関係も研究されています。


いわし、にしん、鮭、乳製品などに多く含まれています。




ミネラル

ミネラルの中でもカルシウムや鉄分、亜鉛、カリウムなどを摂取することで 高齢者に多い骨粗鬆症や貧血、免疫低下を防ぐ効果があります。


小魚や海藻類、緑黄色野菜などに多く含まれています。




食物繊維

繊維質の食べ物は加齢とともに食べづらくなるので、食物繊維が不足しがちです。

食物繊維が不足すると、便秘になったり腸内の有害物質を溜めてしまう可能性があります。


緑黄色野菜やゴボウ、セロリなどに多く含まれています。


食事の時間を決めるなど生活時間を整え、正しい姿勢で食事を摂ることもしっかり食べるために大切なことです。


また、シニア世代にとって楽しく食事をすることは何より一番重要です。

家族や友人と一緒に食べることは、食欲を喚起し、食事をより美味しく楽しくすることができ、健康的な食事の大切な要素です。

盛り付けや食器などを華やかにする、季節に合わせた食材や行事食をつくるなどのひと手間で、さらに楽しく食事をすることができます。




まとめ

・高齢者は加齢に伴い、噛む力や飲み込む力が衰えたり、内臓機能が低下したりするため、摂食・嚥下障害や低栄養、消化不良などが起こる可能性が高まります。


・加齢と共に高齢者は固いものや繊維の多いもの、口の中でまとまりづらいものが食べにくくなります。おかゆやヨーグルトのようにとろみがあるものやゼリー・プリン状のもの、ハンバーグなどミンチ状の物が食べやすくなります。


・高齢者の食事は栄養が偏りがちなので、特にたんぱく質、ビタミンD、ミネラル、食物繊維を意識して摂取するようにしましょう。盛り付けや食器などにもひと工夫をして、家族や友人と楽しく食べることも健康的な食事のポイントとなります。



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この記事を書いた人

高橋(高齢者事業部 運営課)

入社3年目の高橋です!公社へ新卒入社してから2年があっという間に経ちました。介護・有料老人ホームに関する知識を「どこよりもわかりやすく!」をモットーにお伝えしていきます!

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