2021.06.23
老人ホームに入居するタイミングはどんな時?適するタイミングやポイントをご紹介
こんにちは!
神奈川県住宅供給公社 高齢者事業部の高木です。
最近、将来的に長く住まう場所として老人ホームを選ぶ方が増えてきています。
今回は老人ホームへの入居のきっかけやタイミングについてのお話です。
老人ホームへ入居するタイミングはどのような時が多いのか、より良い老人ホームを選ぶためのポイントや検討を始める時期などについてもご紹介します。
老人ホームに入居するタイミングはどのような時が多い?
高齢者向けの介護施設である「老人ホーム」。
老人ホームと一言で言っても、介護サービスを必要とする方からお元気な方がお住まいになるホームまで、さまざまな種類の施設があります。
もちろん、入居するタイミングやきっかけも人によってさまざまです。
その中でも老人ホームに入居を考えるきっかけとしてよく見られるものについてご紹介します。
パートナーの死去
身近な人の死は、自分のこれからの人生について考える大きなきっかけのひとつです。
パートナーを亡くした後、一人暮らしの不安から検討を始めるケースも多いです。
(入院していた場合)退院するタイミング
病気や要介護度といった健康状態によっては、自宅での介護やケアが難しくなり、退院と同時に老人ホームへの入居を希望するというケースもあります。
介護スタッフが常駐している介護付有料老人ホームだと安心感も強いですね。
自宅介護が難しくなったタイミング
自宅で家族が介護をしていたが、仕事の都合や肉体的・精神的理由から介護に限界を感じ、老人ホームへ入居するケース。
自宅介護は家族への負担が大きくなることが多く、老人ホームへ移る決断をされる方もいらっしゃいます。
また定年後の60~70歳代は自宅で過ごし、介護や健康の不安が出てくる80歳以降から老人ホームへ入居するという方も多いです。
「老人ホームは何歳から入居できる?入居を検討するタイミングもご紹介!」もあわせてご覧ください。
元気なうちに入居する
自分の老後の生活の備えとして、元気なうちから老人ホームを探して入居するケース。
自分で希望の住み替え先を探し、決定して入居される方が多いです。
公社の介護付有料老人ホーム「ヴィンテージ・ヴィラ」は元気なうちに入居し、「今までどおり、自分らしく」「今まで以上に、安心・快適」の両方を叶える暮らしをご提案します。
ヴィンテージ・ヴィラご入居者様の「入居のタイミング」をご紹介
■ 土田 芳蔵 様(ヴィンテージ・ヴィラ横須賀)
今から20年前になりますが、横浜で介護付有料老人ホームの合同説明会に参加し、公社のヴィンテージ・ヴィラの説明を聞いたのがきっかけです。
お話にとても共感したので、すぐにヴィンテージ・ヴィラに関心がある人に情報提供などを行っている「シニアライフ倶楽部」に入会しました。
資料をいただき、「ヴィンテージ・ヴィラ横須賀」(横須賀市)を見学した時に「ここだ!」と直感的に決めました。
当時は介護付有料老人ホーム運営会社の倒産が珍しくなかったので、倒産の心配がない公社なら安心して老後を託すことができると思いました。
住み心地や普段の暮らしぶり等についてもお話しされています。(続きは下記をクリック)
神奈川県住宅供給公社創立70周年記念企画 Life Field ~皆様からの声~
■ 浅田 勝重 様(ヴィンテージ・ヴィラ洋光台)
妻が平成7年に亡くなり、その後5年間は自分で食事の準備をしていましたが、不慣れなこともあり栄養バランスが偏るなど健康に不安を感じるようになりました。
ヴィンテージ・ヴィラ横浜(横浜市旭区)に入居していた先輩が私の将来を心配し、ヴィンテージ・ヴィラ洋光台(横浜市磯子区)を紹介してくれました。
横浜は326戸と大規模ですが、洋光台は総戸数が101戸とほど良い規模で私好みでした。
建物は高低差のある地形を上手に利用した設計で、平成8年には神奈川県建築コンクールにおいて優秀賞を受賞するなど優れていて、迷うことなく入居を決めました。
住み心地や普段の暮らしぶり等についてもお話しされています。(続きは下記をクリック)
神奈川県住宅供給公社創立70周年記念企画 Life Field ~皆様からの声~
■ 樽川 勝子 様(ヴィンテージ・ヴィラ向ヶ丘遊園)
横浜市内の一戸建てに住んでいましたが、子どもが自立し、いざという時の心配がありいろいろな施設を調べていました。
ヴィンテージ・ヴィラの事業主が県住宅供給公社という公的機関なので、倒産の心配がなく経営面で安心と思いました。
5か所のヴィンテージ・ヴィラがある中で、高層の建物は苦手なので5階建てのヴィンテージ・ヴィラ向ヶ丘遊園(川崎市多摩区)を見学させていただきました。
~ 中略 ~
とても素晴らしい環境で、これは神様が与えてくださったご縁と、5年前に夫婦で入居することを決めました。
住み心地や普段の暮らしぶり等についてもお話しされています。(続きは下記をクリック)
神奈川県住宅供給公社創立70周年記念企画 Life Field ~皆様からの声~
「将来は老人ホームに入りたい!」と考えている方に適したタイミングとは?老人ホームの種類もご紹介
「子供には迷惑をかけたくない」「1人暮らしだと老後が心配」
そんな理由から将来的に老人ホームに入居したいと考えている方が増えています。
希望に合う老人ホームを探すためには、ホームページなどで情報収集やパンフレットなどの資料を取り寄せるだけでなく、実際に施設を見学することが大切。
また、いくつかの施設を比較・検討するには、時間も体力も必要です。
思い立ったが吉日。
「まだもう少し先の話......」などと思わずに、体力と判断力がある元気なうちにぜひ老人ホームの検討を始めてみてくださいね。
【豆知識】老人ホームの種類や特徴をご紹介!
老人ホームの特徴はさまざまです。
「元気な時に趣味やセカンドライフを謳歌し、将来の介護に備えるホーム」や「初めから介護サービスを必要とする人を対象としたサポートを行うホーム」など、施設によって雰囲気も提供しているサービスも全く異なります。
老人ホームの種類や特徴をご紹介します。
民間施設
①有料老人ホーム
有料老人ホームは「介護付」「住宅型」「健康型」の3種類に分類されます。
施設によって要介護度認定や年齢など、入居条件が異なりますので確認してみましょう。
入居後、介護が必要になった場合
介護付有料老人ホームでは、食事や入浴などの生活支援や機能訓練などの提供だけでなく、施設内のスタッフから介護サービスを受けることが可能です。
住宅型有料老人ホームでは、生活支援などのサービスがありますが、介護が必要になった場合は、外部の訪問介護やデイサービスなどの介護サービスを利用し、生活を継続することができます。
健康型有料老人ホームは、自立している高齢者向けの施設となりますので、介護が必要となった場合には契約を解除し退去しなければなりません。
②サービス付き高齢者向け住宅
サービス付き高齢者向け住宅は「高齢者向け賃貸」のことです。
状況把握、生活相談などの福祉サービスを提供する住宅となるので、介護や食事といったサービスの提供は別契約となります。
※介護が必要になった場合は、外部の介護サービスなどを利用します。
入居条件
・原則として60歳以上の高齢者
・自立した生活ができる、要介護者認定を受けた方
③グループホーム
グループホームは、認知症の症状を持った高齢者が入居できる施設です。
※民間企業だけでなく、社会福祉法人・医療法人・NPO法人などの営利法人が運営している施設もあります。
入居条件
・65歳以上
・要支援2または要介護1以上の認知症の症状がある方
・地域密着型サービスであることから、住民票と施設の所在地が同じ方
介護保険施設・公的施設
介護保険施設は、「介護老人福祉施設 (特別養護老人ホーム)」「介護老人保健施設(老健)」「介護療養型医療施設」の3種類があります。
①介護老人福祉施設 (特別養護老人ホーム)
特別養護老人ホームは公共性が高く、利用料も安く抑えられる施設です。
下記の入居条件がありますが、人気があるため待機者が多く、入居が難しい施設でもあります。
入居条件
-
・65歳以上で要介護3以上の高齢者
-
・40歳~64歳で特定疾病が認められた要介護3以上の方
※特例により入居が認められた要介護1~2の方も対象
②介護老人保健施設(老健)
介護老人保健施設(老健)は、要介護認定を受けた方など介護を必要とする高齢者の自立を支援し、自宅復帰を目指すための施設です。
そのため、入所期間もおおよそ3か月から6か月程度と決まっています。
入居条件
-
・65歳以上
-
・要介護1以上の認定を受けている
-
・リハビリテーションを必要としている方
③介護療養型医療施設
医療を必要とする要介護高齢者の長期療養施設が「介護療養型医療施設」です。
入居条件
-
・65歳以上
-
・医学的管理が必要な要介護1以上の高齢者(要支援1~2の方は利用できません)
※この他にも「ケアハウス」や「養護老人ホーム」といった、福祉施設もあります。
老人ホームを探していらっしゃる方は、こちらのコラムもぜひご覧ください。
自分の希望に合う老人ホームに入居するためのポイント
納得できる老人ホームを選ぶために、こんなポイントに気をつけてみましょう。
無理のない資金計画を立てる
有料老人ホームは入居の際に一時金、入居後に月額料金と日常の生活費や医療費などが必要な場合が多いです。
特別養護老人ホームや介護老人保健施設では、施設サービス費の他、居住費・食費・日常生活費などがかかります。
現在の年齢と年間にかかる費用を概算し、予算的に無理のない施設を絞り込みましょう。
楽しく暮らすためには、ある程度の費用が必要です。
施設での生活をイメージして選ぶ
キレイな部屋、海が見える素晴らしい立地...。
どんなに施設の概要が良くても、ご自分のライフスタイルにピッタリとハマるとは限りません。
お料理が好きな方なら、自室にキッチンがある老人ホームを選ぶと簡単な調理を楽しむことができます。
お出かけがお好きな方やご家族やご友人が来訪される機会が多い方の場合は、「眺望よりも交通の便が良い方がいい」なんてことがあるかもしれません。
まずは、ご自身にとって何が一番大切なのか、譲れないポイントなどの希望をピックアップしてみましょう!
また、食事は毎日召し上がる大切なもの。
個人の好みもあるので必ず老人ホームを見学する際に試食してみてくださいね。
詳しく解説しているコラム「老人ホームの食事内容は?栄養や工夫面、入居前の確認点も」をぜひご覧ください。
老人ホームに入居するタイミングは人それぞれ。できるだけ早くから検討・決定を!
老人ホームに入居しようと考えるきっかけやタイミングは人それぞれ。
パートナーの死去や自宅療養での不安、家族による自宅介護が難しくなったなどのタイミングで入居を決める方が多いです。
「子供に迷惑をかけたくない」と元気なうちに入居を決意される方も増えています。
将来的に老人ホームへの入居を考えている方は、体力と判断力のある元気なうちに施設を探すことをおすすめします。
まだまだ...と思っているうちに、思うように体を動かすことができなくなるかもしれません。
できるだけ早くから検討・決定を進めましょう。
自分の希望に合った老人ホームを探すためには、やはり情報収集と見学。
入居後の生活をイメージし、ライフスタイルに合い、長く入居できる老人ホームを探しましょう。
入居や生活に必要な予算計画も忘れずに。
公社の介護付有料老人ホーム「ヴィンテージ・ヴィラ」では、「食」「運動」「生きがいづくり」に注力し、ご入居者の「生涯自立」(食事・入浴・排泄に介助を必要としない状態であること)を支援しています。
ご入居者の方々が介護なしでお元気にお過ごしいただけるよう、健康寿命延伸に向けたさまざまな取り組みを進めております。
<食の取り組み>
ダイニングルームでは、専属の栄養士が監修した朝・昼・夕のメニュー3食を365日、ご予約なしでお召し上がりいただけます。
また、神奈川県立保健福祉大学との連携協定により、健康的な食事メニューの共同企画・提供、「食」を通じた介護予防・食育セミナーの実施などをおこなっています。
<運動の取り組み>
健康運動指導士などの資格を持つインストラクターが在籍し、館内の多目的室やフロアエクササイズルームにて、筋力アップや椅子体操などのレッスンを行っています。
転倒予防や骨粗しょう症予防、認知症予防などさまざまな効果のあるプログラムを用意しており、ご入居者は自由にご参加いただくことができます。
<生きがいづくりの取り組み>
絵画や陶芸、卓球など趣味の合ったご入居者同士でさまざまなサークル活動がおこなわれています。
こうした活動の成果を発表する「場」を提供し、ご入居者の目標と生きがいを創出しています。
ご入居は入居時自立が条件ですが、入居後万が一、介護が必要になった場合でも、専任のケアスタッフが24時間体制で介護サービス・生活支援サービスを行います。
さらに、介護度が重くなった場合には提携施設である介護専用型のトレクォーレに追加費用等なく移り住みいただくこともでき、より手厚い介護サービス体制を整えています。
これらの取り組みは公社の情報誌・シニアライフ誌でもご紹介しています。
シニアライフ誌では、さまざまな観点からお役立ちの最新の情報を提供しています。
ヴィンテージ・ヴィラへのご興味、シニアライフ誌のご購読希望がございましたら、ぜひシニアライフ倶楽部にご入会くださいね!
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