2019.06.19
ヴィンテージ・ヴィラ向ヶ丘遊園でトリオコンサートを開催しました
こんにちは!
雨に濡れたあじさいの花色が、ことのほか美しく感じられる季節となりましたね。
神奈川県住宅供給公社 高齢者事業部の髙木です。
ヴィンテージ・ヴィラ向ヶ丘遊園にて5月29日に開催された「~ヴァイオリン、クラリネット、ピアノで奏でる~トリオコンサート」の模様をご紹介します。
現役音大生や若手音楽家で構成されるクラシック音楽の演奏家集団「一般社団法人ユースクラシック」から、ヴァイオリン:西田早良さん、クラリネット:吉田かなえさん、ピアノ:関野真矢子さんをお招きして、トリオコンサートを開催しました。
演奏家集団"ユースクラシック"とは?
「一般社団法人ユースクラシック」は、地域密着や国際交流としてコンサートを行なったり、神奈川県内5箇所にある「ヴィンテージ・ヴィラ」でも訪問コンサートやご入居者への合唱指導を定期的に行ない、音楽を通して人と人の触れ合いを増やす活動をしている団体です。
ヴィンテージ・ヴィラへの合唱指導はこちら
第4回歌の発表会はこちら
― プログラム ―
ミヨー 『ヴァイオリン、クラリネットとピアノのための組曲より 序曲』
プーランク 『愛の小径』
クライスラー 『美しきロスマリン』
マルケッティ 『魅惑のワルツ』(ヴァイオリン・ソロ演奏)
ベートーヴェン 『エリーゼのために』(ピアノ・ソロ演奏)
『クラリネットポルカ』(クラリネット・ソロ演奏)
『茶摘み』
『みかんの花咲く丘』
『雨降りお月さん』
アルベニス 『タンゴ』
ファリャ 『火祭りの踊り』
ブラームス 『愛のワルツ』
ブラームス 『ハンガリー舞曲 第6番』
――
ヴァイオリンとクラリネット、ピアノのアンサンブル曲は数が少なく、この3楽器のコンサートはとても珍しいそうです。
ベートーヴェンになって『エリーゼのために』を聴いてみる
一曲一曲、作曲家についての逸話や曲の成り立ちから時代背景の解説から、「『魅惑のワルツ』が主題曲となったオードリー・ヘップバーンの『昼下がりの情事』はご覧になったことはありますか?」、「『エリーゼのために』のエリーゼとは誰でしょうか?」など、ご入居者と楽しくコミュニケーションを取りながら、わかりやすい解説をしてくださいました。
また、コンサートの行われた5月29日は『雨降りお月さん』を作曲した野口雨情とアルベニスの生誕日。またブラームスも5月生まれとのことで、この季節や時期にあった選曲をしていただきました。
解説により得た知識と情報でイメージしながら演奏を聴くことで、曲の新しい一面が見えてきます。
北欧の民族を連想して踊りだしたくなるような軽快で明るいリズムの曲から、とても優雅な旋律が魅力的な曲まで、抑揚をつけた迫力のある演奏が続きます。
変幻自在の音色が魅力"クラリネット"
奏者と楽器の紹介を兼ねたソロ演奏でご入居者の皆さんの目を惹いたのは、やはり「クラリネット」。
この日の演奏のために2本のクラリネットを用意してくださった吉田さん。
クラリネットの種類をはじめ、クラリネットはどのようなパーツからできていて、どんな音がするのか、実演しながら解説してくださったことで、音域が広く、ジャンルや編成を問わず、いろんな役割ができる楽器だと知ることができました。
『茶摘み』、『みかんの花咲く丘』、『雨降りお月さん』は演奏にあわせて歌いました。ご入居者の歌声も加わり、トリオからカルテットのコンサートに。
最後の曲『ハンガリー舞曲 第6番』の演奏が終わると、たくさんの拍手とともに「アンコール」の声が飛び交います。
「アンコールをしていただき、ありがとうございます。それでは、説明はせずにこの曲を聴いていただきます」と、ピアノ奏者の関野さん。
アンコールの曲は『クラリネットをこわしちゃった』
誰もが知っている明るくウキウキするようなリズムに、一緒に歌い出すご入居者もいらっしゃったほどです。
クラッシック音楽を介した心の交流
演奏を終えた、関野さんと楽器をもった西田さん、吉田さんが笑顔でご入居者の皆さんをお見送りしてくださいました。
「素晴らしい演奏だったわ」「クラリネットが入ったコンサートは初めてでとても楽しくて貴重な経験をした」と、ご入居者は口々に感謝の言葉を伝えていらっしゃいました。
また、接する機会の少ないクラリネットに「触らせていただいてもいいかしら」「この2つのクラリネット、音以外はどこが違うの?」など、ご入居者の興味はつきません。
演奏を聴くことだけでも心が豊かになりリラックスできますが、演奏者とのコミュニケーションや歌声による参加でより楽しく素敵なコンサートになりました。
ヴィンテージ・ヴィラ向ヶ丘遊園以外のヴィンテージ・ヴィラでも定期的に音楽関連イベントを開催しています。
今後もさまざまなイベントをご紹介してまいります!
どうぞお楽しみに。
編集後記
ヴィンテージ・ヴィラ向ヶ丘遊園の中庭の池では毎年この時期にカルガモの親子を見ることができます。
かわいいコガモの成長を楽しみにしているご入居者の皆さんが募金を集め、餌やりなどのお世話をしています。
心優しいご入居者の皆さんに見守られながら、すくすくと育ち、7月頃には親ガモと同じ姿となり、巣立っていきます。
少しさみしい気持ちになりますが...
きっと来年はコガモを連れて、また中庭の池に戻ってきてくれることでしょう。
楽しみですね♪