ヴィンテージ・レター
2019.07.01
第4回ヴィンテージ・ヴィラ"アートの発表会"を開催しました
こんにちは!
神奈川県住宅供給公社 高齢者事業部の高橋です。
神奈川県住宅供給公社の介護付有料老人ホーム「ヴィンテージ・ヴィラ」のご入居者による絵画、書道、陶芸、彫刻、写真など約220点を展示した『ヴィンテージ・ヴィラ "アート"の発表会』を6月1日(土)~6月9日(日)に開催しました。
平均年齢84歳のアーティスト達の、力作揃いの作品と会場の様子をご紹介いたします。
ヴィンテージ・ヴィラ アートの発表会とは?
神奈川県の65歳以上の人口は226万人、高齢化率は約25%となり、当公社の介護付有料老人ホーム「ヴィンテージ・ヴィラ」も平成2年の開設から29年が経過し、当時69歳であった入居者の平均年齢は84歳となりました。
そんな中、ヴィンテージ・ヴィラでは「生涯自立(食事・入浴・排泄介助を必要としない状態)」を目指して、「食」「運動」「生きがい」の3つを柱とした健康寿命延伸プロジェクトを進めています。
このうち「生きがい」の取り組みの1つとして、平成27年9月から「ヴィンテージ・ヴィラ"アート"の発表会」をスタートし、この度第4回目を開催いたしました。
昨年よりも長い9日間にわたる開催期間中、約470名と多くの方に作品をご覧いただきました。
平均年齢84歳のアーティスト達
今回の展示会場は昨年に引き続き神奈川県住宅供給公社社屋「Kosha33」。>
生涯自立を目指し、情熱を注ぎ制作に打ち込んだプロ顔負けの平均年齢84歳のアーティスト達の作品が並び、とても素敵な空間になっていました。
1Fの「Kosha33スタジオ」にはヴィンテージ・ヴィラ洋光台の作品、「Kosha33ライフデザインラボ」にはヴィンテージ・ヴィラ横須賀の作品を展示。
また、2Fの「Kosha33ホール」には、ヴィンテージ・ヴィラ横浜、向ヶ丘遊園、相模原、トレクォーレ横浜若葉台の作品を展示しました。
ヴィンテージ・ヴィラ横浜は、特に陶芸の作品が印象的でした。
ヴィンテージ・ヴィラ横浜のクラブルームには陶芸窯があり、陶芸サークルの活動が盛んです。今年も多くの作品が陶芸サークルから出展されていました。
私は昨年度も作品を拝見していますが、今年はさらに力作ぞろいで、ご入居者の向上心の高さを感じました。
また、ヴィンテージ・ヴィラ向ヶ丘遊園には105歳のご入居者の「令和」という書道の作品が展示されていました。
アートの発表会の出展者では最高齢の作品ですが、とても力強い作品で、観覧に来た方は「力強い作品だね、すごいね」とおっしゃりながらじっくりと鑑賞されていました。
鑑賞ツアーで来訪されたヴィンテージ・ヴィラのご入居者は、ご自身の作品と一緒に撮影したり、制作秘話をお互いにお話ししたりしながら鑑賞されていました。
ヴィンテージ・ヴィラ相模原の作品では、似顔絵やシャドーボックス、折り紙など多岐に渡る作品が多く見受けられました。
ヴィンテージ・ヴィラ相模原は町田駅から徒歩5分と、お出かけの際にアクセスのしやすい立地ということもあり、昔からの習い事を続けられる方が多くいらっしゃいます。
今回も習い事の作品の成果を展示される方が多くいらっしゃいました。
折り紙の作品は、とても紙から出来ているとは思えない立体的な仕上がりで、とても繊細な作りの素敵な作品でした。
たくさんの絵手紙はヴィンテージ・ヴィラ洋光台のご入居者の作品。
人気の絵手紙サークルには97歳のご入居者も参加されていて、毎週活動されています。
絵の上手さはもちろんですが色使いが美しくて、絵に添えられているやさしい言葉にほっこりする作品でした。
また観覧のお客様が一際賑わっていたのはシャドーボックス。
「素敵ね」「こんな細かいのどうやって作るの?」「私も作ってみたいわ!」と感嘆の声があがっていたのが印象的でした。
押し花の絵画や写真、編み物が並ぶのはヴィンテージ・ヴィラ横須賀の作品。
外出された先での写真や、日々の事柄を愛らしく綴られた作品がたくさん並んでいました。
ヴィンテージ・ヴィラ横須賀は、自然の豊かな鎌倉などにもアクセスしやすい立地。
何気ない日常や身近な草花を使った作品が多く、「私もやってみたいわ」と感想をおっしゃる方が多くいらっしゃいました。
こちらの書道作品はトレクォーレ横浜若葉台のご入居者の作品です。
トレクォーレ横浜若葉台は、ヴィンテージ・ヴィラにお住まいの方が手厚い介護を必要とする場合に追加費用等なく移り住むことのできる提携ホームです。
達筆なくずし字やいきいきとした様子が伝わる書道で見ていて感動する作品でした。
そのほか、編み物やパッチワーク、刺繍、フラワーアレンジメント、鎌倉彫など多種多様な作品が並び、ご入居者の手先の器用さや技術の高さにただただ感心してしまうばかりでした。
観覧のお客様からは、「生活が充実していることが伝わってくるね」「自分の人生を謳歌できるヴィンテージ・ヴィラっていいね」というお声をいただきました。
私も作品を拝見して、ご入居者が向上心を持って熱心に取り組まれていることを強く感じました。作品作りが元気の源になっている、まさに生きがいの一つになっているのだなと感じました。
おまけ
観覧後はオリジナルコーヒーやフレッシュジュースを提供する「Kosha33カフェ」でくつろいでいかれるお客様も。
このカフェの奥には、ヴィンテージ・ヴィラのお食事メニューを開発する「テストキッチン」があり、専任の栄養士と調理師による健康レシピ作りが始動しています。
ここで開発されたメニューは、各ヴィンテージ・ヴィラでご入居者が実際にお召し上がりになる食事です。
この食事は、見学会にて喫食体験していただけますので、ぜひお気軽にご参加ください!
見学のお申込みは見学会のご案内ページをご覧ください。
ヴィンテージ・ヴィラのアーティストたちは既に次の作品作りに前進しています。
第5回のアートの発表会開催を目指し、スタッフ一同支援してまいります。