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2019.07.17

高齢者の靴、正しい選び方とは?どんな靴が良いかご紹介!

こんにちは!

神奈川県住宅供給公社 高齢者事業部の髙橋です。


年齢を重ねても元気でいるためには、体を動かすことが大切です。

健康のためにウォーキングを日課にされている方も多いのではないでしょうか。


そこで質問です!

みなさんは「自分に合った靴」を選べていますか?


靴が合っていないと、足腰に負担がかかるほか、転倒して思わぬ怪我を引き起こすことがあります。高齢者にとって靴選びは特に重要といえます。


今回は、高齢者の靴の選び方についてご紹介します。

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高齢者の靴の選び方は「転びにくさ」が重要

高齢者の靴選びで重要なのは「転びにくい靴」を選ぶということです。

どんな靴が転びにくいのか、ポイントを挙げていきます。



つま先部分が反り上がった靴

つま先部分が地面についていると、すり足になりがちな高齢者はつまずきやすくなります。つま先が反り上がった靴を選びましょう。

靴底のゴム部分が前面に突き出していたり角ばったりしている靴も、つまずきの原因になるので避けましょう。




重すぎない靴

ある程度の重さがあると、靴は振り子の重石のような働きをし、歩行の手助けになります。

しかし重すぎると歩行の負担になり疲れやすくなるため、適度な重さであることが転倒予防のためにも大切です。

歩いた際に重いと感じない靴を探してみましょう。




滑り止めがついた靴

靴底がゴム製で溝が深いなど、滑り止めがしっかりしているものを選びましょう。




踵(かかと)が安定する靴

踵が安定していると重心移動がしやすくて歩きやすくなります。

踵と足首がホールドされ、歩いていて脱げにくいことも大切です。




サイズ(足の長さ)とワイズ(周径)が合っている靴

靴のサイズ(足の長さ、〇〇cm)、ワイズ(周径、A~EEEE等の単位)が合う靴を選ぶのが重要です。

この聞きなれない「ワイズ」とは、親指の付け根から小指の付け根までの幅のこと。

幅が狭い靴を履くと、しっかり地面を踏みつけることができず、転倒につながりやすくなります。


また、着脱しやすいからと言って大きめのサイズを履く方も多いですが、靴の中で足が滑ったり脱げたりするため、足に悪影響です。

そのためにも直接靴を履いて、販売員や専門のシューフィッターさんに相談することも大切です。

購入前に自分のサイズを正しく知って、足に合った靴を選びましょう。




高齢者が歩きやすい靴を選ぶコツ

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靴を買った時は「ちょうど良い」と思っていたのに、しばらく履いているうちに靴擦れを起こしたり、歩きづらかったりして結局履かなくなってしまう...そういう失敗もありますよね。

そんな失敗をしないためにも、高齢者が歩きやすい靴選びのコツを紹介します。



シューフィッターに相談する

シューフィッターとは、足に合う靴を選ぶ専門家のことです。百貨店の靴売り場や、靴の専門店などにいます。

どこのお店にいるのかは、一般社団法人 足と靴と健康協議会(FHA)のホームページでも確認することができます。


シューフィッターは足の疾病予防の観点からもアドバイスをしてくれるので、靴のトラブルでお悩みの方も一度相談をしてみると良いかもしれませんね。




靴下の厚みにも注意する

靴下の厚みによっても靴の履き心地は変わります。

店舗へ試着をしに行く場合は、普段履いている靴下を履いて行きましょう。




着脱のしやすさもポイント

高齢者が気軽に外出を楽しむためには、着脱のしやすさも大切です。

甲の部分が大きく開くファスナーが付いたものやマジックテープ式になったものなど、着脱が簡単にできる靴がおすすめです。




自分に合う靴の選び方を知る大切さ

合わない靴を履き続けるとどんな影響があるのでしょうか。



骨格がゆがむ、猫背になる

合わない靴を履いていると、無意識のうちに体に不自然な力を入れたまま過ごすことになり、正しい姿勢を保つことができません。その結果、骨格の歪みや猫背を引き起こします。

また、骨格の歪みや猫背は見た目が悪くなるだけでなく、腰痛、肩こりや頭痛の原因にもなります。日頃から自分に合った靴を履くことで、正しい姿勢を維持することに繋がります。




高齢者ならではの足のトラブル

高齢者は偏平足(へんぺいそく)や外反母趾(がいはんぼし)、巻き爪(まきづめ)等、足のトラブルを抱えやすいです。

間違った靴を履き続けるとその症状を悪化させるおそれがあります。


また加齢に伴い、糖尿病を発症する方も増えていきます。

糖尿病の方は傷が治りにくいため、靴擦れを起こさないようサイズ選びには一層注意が必要です。

人工透析や心疾患などで足がむくみやすい場合は、マジックテープ式など調節ができるものを選ぶと、むくんだ時にも対応ができます。




全身の血流が悪くなる

サイズのきつい靴を履いている場合、足が締め付けられて血流が悪くなります。

またサイズが大きすぎる場合にも足に不要な力が入り、緊張した状態が血流を悪くします。


血流の悪さはむくみの原因だけでなく、リウマチなど疾病の原因になることも。

自分に合った靴選びをして、健康を維持しましょう!




まとめ

・高齢者の靴選びは「転びにくい靴」を選ぶことが大切です。つま先部分が反りあがった靴を選ぶとつまずきにくくなります。靴のサイズは足の長さだけでなく、足の幅や周径も合った靴を選ぶのがコツ。靴底の素材や、重さも大切です。必ず試着をして少し歩いてみましょう。


・百貨店の靴売り場や靴の専門店には、シューフィッターという靴の専門家がいる場合があります。靴選びの際は相談してみてください。試着をする際は普段履いている靴下で、着脱のしやすさもチェックしましょう。


・合わない靴を履いていると姿勢が悪くなり骨格のゆがみを引き起こします。骨格のゆがみは腰痛や肩こり、頭痛の原因になることも。また外反母趾などの足のトラブル、血流の悪化による疾病など、間違った靴選びは健康生活に悪影響を及ぼします。自分の足に合った靴を選ぶことが大事です。


自分に合った靴を履いて、快適な健康生活を送りましょう!



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この記事を書いた人

高橋(高齢者事業部 運営課)

入社3年目の高橋です!公社へ新卒入社してから2年があっという間に経ちました。介護・有料老人ホームに関する知識を「どこよりもわかりやすく!」をモットーにお伝えしていきます!

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