2018.01.09
高齢者施設の種類にはどんなものがあるの? それぞれの施設の特徴
こんにちは!
神奈川県住宅供給公社 高齢者事業部の高橋です!
高齢者施設ってどんなところかご存知ですか?
介護付有料老人ホーム、特養、耳にしたことはあっても、違いが難しくてよくわかりませんよね。
今回は、「高齢者施設の種類」にスポットを当てていきます。
施設の種類ごとの概要、受けられるサービス、メリット・デメリットについてお話ししていきます!
高齢者施設の種類について
まず、カテゴリーについて整理してみましょう!
随分と沢山の種類があるように見えますが、大きく3種類に分けることができます。
大きな違いは、生活支援サービスや介護サービスが別契約となっているのものと、生活支援サービスや介護サービスが住まいと一体型になっているものがあるという点です。
住宅系施設に分類されるサービス付き高齢者向け住宅や分譲シニア向けマンションは、賃貸借あるいは分譲によって住宅(住まい)のみを手に入れるものです。
介護が必要な時には外部のサービスを利用することとなります。
一方、福祉系施設や介護保険施設は、住まいと生活支援サービスと介護サービスがセットとなって提供される高齢者施設です。
代表的なものでは有料老人ホームや特別養護老人ホームなどがあります。
各高齢者施設の特徴について
有料老人ホーム
まずは最も耳にする機会が多い「有料老人ホーム」についてみてみましょう。
「有料老人ホーム」は3種類に分類することができます。
比べてみると、「介護付」が一般的な老人ホームのイメージに近いかもしれませんね。
「住宅型」や「健康型」は介護が必要になった場合には、外部の訪問介護やデイサービスを使用する又は退去することとなります。
また、介護にかかる費用も積算制の負担となるので、自宅で暮らすのと変わりありません。
一方、「介護付」では介護が必要になった場合には、ホーム内のスタッフから介護サービスを受けることができ、介護にかかる費用は定額制となります。
なお、表にある「特定施設の指定」とは、管轄行政(市町村など)から指定を受けている施設であるということです。
「特定施設」の場合、介護保険を使った介護サービスは定額制の費用負担となります。
メリット
介護付
・入居後、お体の状態に応じたサービスを定額で受けられる。
住宅型,健康型
・入居後、健康な状態の間は安心して暮らすことができる。
デメリット
介護付
・入居費用が高額なものもある。(入居時の要件やサービス内容による)
住宅型,健康型
・介護サービスは別途外部との契約が必要となるため、介護費用が高くなる可能性がある。
サービス付き高齢者向け住宅
「サ高住」と呼ばれる「高齢者向けの賃貸住宅」を指します。
サービス付き高齢者向け住宅は、60歳以上、または40歳以上60歳未満の要支援・要介護者を対象とした施設です。
しかし、言葉の落とし穴に注意!
サービス付き高齢者向け住宅の「サービス」は介護サービスや食事の提供ではありません!
ここでいう「サービス」とは以下のものを指します。
① 安否確認サービス
② 生活相談サービス
つまり、食事も介護も別契約となります!サービスの内容をしっかり把握しておきましょう!
なお、サービス付き高齢者向け住宅のほとんどは「一般型」と呼ばれるものです。
入居していて介護が必要になった場合、介護サービスは「外部」のデイサービスなどを利用することになります。
また、料金も自宅で訪問介護やデイサービスを使用する際と同じになります。
ではここで、よく混同される「介護付有料老人ホーム」と「サービス付き高齢者向け住宅」を比べてみましょう。
介護付ホームでは、内部のスタッフに24時間安心してサポートしてもらえる環境があるということですね!
一方、サ高住では必要になった際に自分の使いたいサービスを選択して利用することになりそうです。
どちらがご自身にとって良いのかしっかり考える必要がありますね!
メリット
・有料老人ホームに比べると入居時の費用負担が少ないことが多い。
・外部の介護サービスを利用するため、事業者を自分で選択できる。
デメリット
・外部の介護サービスを利用するため、介護費用が積算制で高額になる可能性がある。
・介護が重度化した場合、住み続けられないこともある。
グループホーム
認知症の症状を持った高齢者が入居できる施設です。
ユニットと呼ばれるグループに所属して専門スタッフの介護を受けて共同生活を行います。1ユニットあたりの定員数が最大9名と少ないのも特徴として挙げられます。
入居対象となるのは原則65歳以上、「要支援2」または「要介護1」以上の介護認定を受けている方で、施設の所在地と同じ市区町村の住民の方に限られます!
メリット
・認知症の症状の緩和に有効な介護環境がある。
デメリット
・入居対象者の制限が多い。
介護保険施設
①特別養護老人ホーム
65歳以上または、介護を必要とする40歳以上64歳以下の方で、要介護度3以上の方が入居対象となります。公共性が高く、利用料が安く抑えられるところも多く、人気のある施設形式です。
しかしながら待機者がかなり多く、大部屋での共同生活になることがあることがデメリットとして挙げられます。
②介護老人保健施設
退院直後や要介護認定を受けた方の自宅復帰を目指す施設で、入所期間もおおよそ3ヶ月から6ヶ月程度と決まっているので、終の棲家にすることはできません。そのため、ご自宅でも介護環境が整っている方でないとおすすめできません。
③介護療養型医療施設
介護療養型医療施設は廃止予定のため、近年減少傾向にあります。
こちらはあくまでも医療機関であるので、特別養護老人ホームのように終身制ではないため、状態が改善してきた場合には退所を求められることもあります。
メリット
特別養護老人ホーム
・利用料が安く抑えられることが多い。
介護老人保健施設
・自宅復帰のため短期間のリハビリを必要とする方に適している。
デメリット
特別養護老人ホーム
・待機者が多く、大部屋での共同賞活になることもある。
介護老人保健施設
・終の棲家にはできず、利用期間が限られている。
介護療養型医療施設
・減少傾向にある。
福祉施設
①ケアハウス
ケアハウスは「自治体の助成」を受けて有料老人ホームより比較的安価な高齢者向け施設のことです。 A型、B型、C型の3種類があります。
A型とB型の違いは食事サービスの有無だけですが、C型は基本的な生活支援サービスが提供されます。
A型:食事が提供され(給食型)、介護サービスは含まない
B型:食事は提供されず(自炊型) 、介護サービスは含まない
C型:生活支援サービスが提供され、一部のC型では特定施設としての介護保険を使った介護サービスを利用できる
②養護老人ホーム
養護老人ホームとは、介護を必要としない自立した65歳以上の高齢者であり、低所得などの原因により、自宅生活が困難な方が入居対象となる施設です。また、夜勤の職員はいるものの、介護職員は不在であることも特徴です。
あくまでも、生活のサポートをする施設であるため介護はできない点に要注意です!
メリット
ケアハウス
・自治体の助成を受けて比較的低額で入居できる。
養護老人ホーム
・低所得などの原因で自宅生活が困難な方が入居可能。
デメリット
ケアハウス
・身寄りがいないまたは家庭環境や経済状況などによって生活が困難な場合でないと入居ができない。
養護老人ホーム
・自立者対象のホームであり、介護サービスは提供されない。
「高齢者施設の種類にはどんなものがあるの? それぞれの施設の特徴」のまとめ
・有料老人ホームには「介護付」と介護は別契約の「住宅型」や「健康型」が存在する。
・サービス付き高齢者向け住宅は「高齢者向け賃貸」で介護や食事は別契約。
・グループホームは住民票と施設の所在地が同じ、認知症の方が入居できる。
・介護保険施設は3種類存在しているが、入居期間が決まっているものや今後減少していくものもある。また、大部屋での共同生活という施設もある。
・福祉施設は、ケアハウスと養護老人ホームの2種類。ケアハウスは3種に分類され、A型とB型の違いは食事サービスの有無だけであり、C型は基本的な生活支援サービスが提供される。養護老人ホームは、自立であるものの経済的理由などで自宅生活が困難である方向けの施設で、介護は利用できないのが特徴。
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入居時自立が条件ですが、入居後万が一、介護が必要になった時の介護サービスまで行ないます。
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これらのデータは公社の情報誌「シニアライフ誌」でもお知らせしています。
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