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2020.10.14

高齢者の免許返納のメリットは?手続き方法や不安点も解決

こんにちは!

神奈川県住宅供給公社 高齢者事業部の高木です。


高齢者による自動車事故のニュースを聞いて、「自分も免許返納をしようかな?でも自動車の運転免許証がないと不便だろうか?」と考える高齢者の方も多いのではないでしょうか。


今回は高齢者の免許返納についてのお話です。

高齢者へ免許返納を勧める理由や免許返納方法、免許返納によるメリット・デメリットなどをご紹介します。

あわせて、免許返納による不便や不安を解消する情報もお伝えしますね。

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高齢者による自動車運転の危険性を知って免許返納を検討しよう

自動車の運転はたくさんの情報を同時に処理し、的確な判断と操作技術が必要です。

加齢に伴い身体機能が衰えてきた高齢者はとっさの判断や操作が遅れ、自動車事故を起こしてしまう可能性があります。


  • ・視力や認知機能の衰えにより歩行者や対向車に気づくのが遅れる
  • ・とっさにブレーキを踏んだりハンドルを切ったりしようとしても体が即座に動かない
  • ・ブレーキとアクセルを踏み間違える

高齢者による自動車事故は、ブレーキとアクセルの踏み間違いやハンドル操作の誤りなどが多いです。

また、認知症の症状に気づかずに自動車を運転して事故を起こしてしまうケースもあります。


自動車事故は自分自身が危険であるのはもちろんですが、周りの歩行者や運転者に対しても大変な危険が及びます。

加齢による認知機能や身体機能、運転技術の衰えは個人差がありますが、一般的には70歳頃を目安に運転免許証の自主返納を検討し始める方が多いです。


高齢者の免許返納によるメリットは?返納方法も紹介

免許返納をすれば運転ができませんから、自分自身が自動車事故を起こす可能性はなくなります。

ご家族も安心されるのではないでしょうか。


不要となった自動車を処分すれば、ガソリン代、駐車場代、車検代、メンテナンス費用などの維持費がかかりません。

移動にはタクシーや電車、バスなどの公共交通機関を利用することになりますが、毎日長距離移動をしていたのでなければ、交通費は自動車の年間維持費と比較して節約になる方がほとんどです。

点検やメンテナンスの手間もなくなり、天候が悪い日の移動も安心です。


自宅の駐車場から自動車に乗り込んでいたことを考えると、駅やバス停まで歩いたりタクシーを呼んだりというのが少し不便に感じるかもしれませんが、徐々に慣れるでしょう。


また、免許証を返納した高齢者には自治体からタクシーの割引チケットやバスの利用券など、移動をサポートする制度が受けられます。


そのほかにも商品券や、飲食店や物販店での割引サービスなどさまざまな特典が自治体ごとに用意されています。

このような支援施策を受けられる対象年齢は65歳以上が一般的ですが、自治体によっては70歳以上のところもあるため、各自治体に確認してみましょう。


免許返納手続きの方法

運転免許証の自主返納は、管轄地域の運転免許センターか警察署の窓口で行うことができます。

運転免許証を持参し本人が申請しましょう。

現地で運転免許取消申請書、一部取消申請書を記入・提出し、免許証を返納して手続き完了です。

※自治体によっては印鑑が必要な場合もあります。


免許返納と同時に「運転経歴証明書」を取得したい場合は証明写真と手数料1,100円が必要です。

運転免許センターで手続きする場合は現地で写真撮影も可能です。


運転免許証を自主返納したその時から自動車を運転することはできません。

免許返納へ自動車で行くと、運転して帰ってくることはできませんので注意してください。


免許返納で免許がなくなると不安な高齢者の方へ

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免許返納に対して「交通手段がなくなる」「顔写真入りの身分証がなくなる」などの不安がある方、安心してください。


免許返納後は、自治体ごとにタクシーチケットやバスの利用券を配布するなど、自家用車がなくても公共交通機関などを利用して移動しやすい環境作りを進めています。

家族から送迎のサポートを受けるようになり、会話が増えたという方もいらっしゃいますよ。


また、免許返納時には同時に運転経歴証明書の交付申請をすることができます。

平成24年4月1日以降に給付された運転経歴証明書は、公的な身分証として使用することができます。

顔写真入りのマイナンバーカードも身分証として有効ですよ。


ぜひ一度、免許返納についてご家族と相談されてみてください。




まとめ

・高齢者は認知機能や身体機能が衰え、自動車運転時に必要なとっさの判断や操作などができずに事故を起こしてしまう可能性があります。交通事故を起こしてしまう前に、運転免許証の自主返納を検討される方が増えています。


・免許返納後は運転ができないので自動車事故を起こす可能性はありません。タクシーや公共交通機関を利用することになりますが、交通費は自動車の維持費と比較しても節約となることが多いです。自動車の点検やメンテナンスの手間もありません。


・免許返納の手続きは運転免許センターか警察署にて本人が行います。免許返納後は自治体ごとにタクシーチケットや市営バスの利用チケットの配布など、自動車無しでの移動をサポートする制度やさまざまな店舗で受けられる割引サービスも用意しています。家族の協力を仰ぎながら自動車を運転しない生活に慣れていきましょう。免許がなくても免許返納時に交付申請できる免許経歴証明書や顔写真付きのマイナンバーカードが公的な身分証明書となります。



公社の介護付有料老人ホーム「ヴィンテージ・ヴィラ」では、ご入居者用の駐車場を用意させていただいており、愛車を所有されたままご入居いただくことができます。

また、ご入居後に運転免許を返納され愛車を手放されても、生活にご不便が無いよう、専用車両による協力医療機関への送迎サービスや、買い物代行サービスをご利用いただけます。


ヴィンテージ・ヴィラでは「生涯自立」(食事・入浴・排泄に介助を必要としない状態であること)に力を入れており、ご入居者の方々が介護なしで、お元気でお過ごしいただけるように「介護予防」としてさまざまな取組みを進めております。


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転倒予防や骨粗しょう症予防、認知症予防などさまざまな効果のある運動プログラムを用意しており、ご入居者は自由にご参加いただくことができます。ほかにも、ヴィンテージ・ヴィラには筋トレ器具も置いてあるため、ご自身の都合や状態に合わせていつでも自主的にトレーニングを行なうこともできます。(※アクティビティプログラム時を除く)


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この記事を書いた人

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