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2018.08.08

高齢者に多い骨折の原因は?予防対策で骨折を防ごう!

こんにちは!
神奈川県住宅供給公社 高齢者事業部の髙橋です。


高齢者が寝たきりになってしまったり介護が必要になってしまったりするきっかけの一つに「骨折」があります。

高齢者は若者と比べて骨折しやすく、重症になりやすいので注意が必要です。


今回は高齢者の骨折についてのお話です。

高齢者に骨折が多い理由や、骨折予防のためにできることについてご紹介します。

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高齢者が骨折しやすい理由は「骨粗しょう症」

高齢者が骨折しやすい理由は「骨粗しょう症になりやすい」ことにあります。


骨粗しょう症とは骨量の低下や骨組織が弱ることで、骨がもろく折れやすくなってしまう病気です。


高齢者の中でも特に女性に多く見られます。

70代の男性の中では約20%、女性では約40%が骨粗しょう症と言われ、80歳以上の女性になると半数以上が骨粗しょう症を発症していると言われています。


高齢者が骨粗しょう症になりやすい原因は下記の2つです。



1)骨の成分であるカルシウムが不足する

加齢により食欲や咀嚼力(そしゃくりょく)が低下すると、骨を作るための栄養素を十分に摂取できなくなります。

また、摂取出来たとしても内蔵機能の低下により、カルシウムを体内に充分に吸収したり、骨へ定着させたりすることが難しくなります。



2)運動機能低下による骨の強度の低下

骨は適度な運動刺激により、再生能力と強度が保たれています。

しかし、加齢により運動機能や運動量が低下すると、骨の強度は下がってしまいます。


また、女性ホルモン「エストロゲン」は骨の代謝に関わるホルモンです。

閉経などでエストロゲンの分泌が低下することも骨粗しょう症につながります。

この要因が女性に骨粗しょう症が多いと言われる理由の一つです。


骨粗しょう症は痛みなどの自覚症状がないため、症状の進行になかなか気付くことができません。

高齢者は自分では気付かないうちに骨がもろくなってしまい、ちょっとしたことをきっかけに骨折するリスクが増加してしまうのです。




高齢者に多い骨折の原因は転倒

高齢者の骨折の原因として一番多いのは転倒です。


高齢になると筋力やバランス能力が低下し、日常生活の中でも転倒しやすくなります。

特に転んだ拍子に変な手のつきかたをしてしまったり、尻もちを付いてしまった際に骨折をしやすいので注意が必要です。


【高齢者が転倒しやすい場面】

・立ち上がる時や歩き出す時、止まる時に体のバランスを崩してしまう

・床の段差や荷物につまづいてしまう

・後ろから声をかけられ、振り返ろうとしてバランスを崩してしまう


特に太ももの骨の骨折は重症になりやすく、その後寝たきりになったり介護が必要になったりしてしまう高齢者もいます。




高齢者の骨折を防ぐための予防対策

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高齢者の骨折を防ぐためにこんなことに気を付けてみましょう!



骨粗しょう症の予防、対策

骨粗しょう症は健康的な食生活と生活習慣で予防ができます。

骨粗しょう症を防ぐために次のようなことに気をつけてください。


・骨を構成するたんぱく質、カルシウム、カルシウムの定着を助けるビタミンDを積極的に摂取しましょう。

・適度な運動と日光浴を行いましょう。

・飲酒はなるべく控えて、タバコは禁煙できるとよいでしょう。


生活習慣に気をつけるだけではなく、定期的に病院で骨密度などの検査を行い、必要があれば骨粗しょう症の進行を抑えるための治療を受けるようにしましょう。



転倒の予防、対策

高齢者の転倒を防ぐためには次のような予防と対策が効果的です。


・適度な運動をして、筋力とバランス力を維持しましょう。

・滑り止め付きの靴下や靴を履くようにしましょう。

・自宅に手すりを付ける、段差を減らす、床に物を置かないなど、転倒しにくい環境整備を行いましょう。


急な運動や無理な運動は、逆にケガや転倒の原因になることがあります。

体に負担が少なく、毎日簡単に続けられるような体操などから始めるのがおすすめです。


高齢者におすすめの体操についてはこちらの記事で紹介しています。ぜひ参考にしてみてくださいね!

高齢者は毎日の体操で健康に!効果やおすすめの体操をご紹介!




まとめ

・高齢者に多い骨折。加齢に伴う「骨粗しょう症」は高齢者が骨折しやすい理由の一つです。骨量の低下や骨組織が弱くなり、骨がもろく折れやすくなってしまいます。


・高齢者が骨折する原因で一番多いのは転倒です。高齢者は筋力やバランス能力が低下し転びやすくなっています。特に、歩き出し、立ち止まる時、立ち上がる時など、別の動作を行う時に転んでしまうケースが多くなっています。


・骨折予防のために、骨粗しょう症と転倒を防ぐ対策を行いましょう!骨粗しょう症は健康的な食生活と生活習慣で予防できます。定期的に病院で骨密度の検査をし、必要であれば骨粗しょう症の治療を受けるようにしましょう。適度な運動で筋力やバランス力を維持し、自宅に手すりを付けるなど環境を整えて転倒を防止しましょう。



公社の介護付有料老人ホーム「ヴィンテージ・ヴィラ」では専門のインストラクターが在籍し、ご入居者のお身体に合わせた運動の指導を行っています。

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この記事を書いた人

高橋(高齢者事業部 運営課)

入社3年目の高橋です!公社へ新卒入社してから2年があっという間に経ちました。介護・有料老人ホームに関する知識を「どこよりもわかりやすく!」をモットーにお伝えしていきます!

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