2020.01.23
老人ホームの食事内容は?栄養や工夫面、入居前の確認点も
こんにちは!
神奈川県住宅供給公社 高齢者事業部の髙橋です。
美味しいお食事は毎日の楽しみのひとつ。
栄養バランスはもちろん、美味しさやサービスなど食事に力を入れる老人ホームが増えています。
今回は老人ホームで提供される食事についてのお話です。
老人ホームでの食事の大切さやその内容、入居を検討する際に見るべき食事面でのチェックポイントなどをご紹介します。
老人ホームで提供される食事の大切さ
毎日の食事を美味しく楽しんで食べることは、高齢者の健康維持にとって大切な要素です。
バランスの良い食事で健康な体を作るのはもちろん、日々の食事を楽しむことは精神的な豊かさにもつながります。
加齢により体力や筋力が衰え、できることが少しずつ減っていく高齢者にとって、食事は毎日の楽しみでもあります。
食生活の満足度は、生活の満足度に大きく影響するのです。
以前は、栄養バランスを最も重視した食事や、個人の咀嚼(そしゃく)や嚥下(えんげ)能力に合わせた形の介護食などの食事を用意するホームが多くありました。
近年ではそれに加え、見た目や味にこだわったクオリティの高い食事を用意するホームが増えています。
施設内にキッチンと専属シェフを配置した作り立ての美味しい食事の提供や、季節ごとの旬食材を使った料理、行事やイベントごとに合わせた行事食など、毎日の食事を楽しめる沢山の工夫がされています。
食べる力は生きる力ともいわれ、食事は生活面でも一番多くの時間を使い、身体と心を作る基本です。
素材や献立、食べる際の環境まで、食べるのが楽しみ!となる食事であるかどうか、しっかりとチェックしておきましょう。
老人ホームでの食事内容例!栄養面や調理の工夫は?
老人ホームの食事は、栄養士が栄養バランスを考えて献立を作成しています。
味・素材・形状のバリエーション豊かに、さまざまな状態のご入居者が安心して召し上がれることはもちろん、しっかりと栄養を摂れる工夫がされています。
例えば、加齢や病気などにより食べ物を噛み砕く(咀嚼)力や飲み込む(嚥下)力が衰えている方には、状態に合わせて食べやすい大きさや柔らかさ、調理法を取り入れた介護食が提供されます。
・ソフト食:軟らかく煮るなどして舌で簡単につぶせるくらいの柔らかさにしたもの
・とろみ食:片栗粉などでとろみをつけたもの
・きざみ食、ミキサー食:細かく刻んだりミキサーにかけたりして、ペースト状にしたもの
糖尿病や腎臓病など病気によって糖分や塩分摂取に制限のある方には「糖尿病食」や「腎臓病食」など病気に合わせた治療食の提供も可能です。
なお、公社のヴィンテージ・ヴィラのお食事は全て館内の厨房で調理師が調理しています。
栄養士が作成した数種類のメニューの中から、好きなメニューを選んで食べることができます。
予約不要ですので、外食や自炊なども気兼ねなくすることができます。
特別な日には「スペシャルメニュー」、医師の指示による「ヘルスメニュー」(治療食)の対応も可能です。
毎日のお食事が楽しみになるよう、美味しい料理をご用意しています。
老人ホームを選ぶ際に食事面でチェックすべきこと
毎日を生き生きと楽しく過ごすには、食事はとっても大切な要素です。
老人ホームへの入居を考えているのであれば、食事面についてこんな点をチェックしておきましょう。
食事形態の対応範囲
現在は普通食でも、将来的に介護食や医療食が必要になる可能性もあります。
介護食や医療食の対応可否、対応範囲の確認は必須です。
献立の確認
月間の献立表を見せてもらい、メニューのバリエーションはあるか、季節感のあるメニューになっているか、行事食はあるかなどを確認しましょう。
食事の時間の雰囲気、スタッフの対応
食事時間の指定はどうなっているのか、予約が必要なのか、どんな雰囲気で食べているのかなどを実際に見学に行って確認することをおすすめします。
食事に介助が必要な人に対して、スタッフがどのような対応をしているかも確認しましょう。
ご入居者が笑顔で楽しく食事をできているかが一番のポイント!
特に盛り付けや器、デザートなど細かい部分への配慮が丁寧にされている施設は、食事に対する考え方や姿勢がしっかりしていると言えます。
まとめ
・食事にこだわる老人ホームが増えています。老人ホームでの食事は栄養バランスを整えて健康を保つことはもちろん、毎日美味しく楽しく食事をすることで生活の楽しみとし、豊かな暮らしをおくることにもつながります。
・老人ホームでは栄養士が栄養バランスを考えた献立を作成しています。咀嚼力や嚥下力が衰えた方向けの介護食や、病気で食事制限のある方向けの治療食なども提供。さまざまな状態のご入居者が安心して食べられるよう、しっかりと栄養を摂れる工夫がされています。
・ヴィンテージ・ヴィラでは、館内の厨房で調理師が作る出来立ての食事を3食提供しています。栄養士が作った数種類の献立から好きなメニューを選んで食べることができます。
・老人ホームを選ぶ際には実際に見学をして食事をチェック!メニューの内容や食堂の雰囲気、スタッフの対応などを確認しましょう。細かな部分に丁寧に配慮がされていると安心ですし、食事面にしっかりと気を配っている施設だということがわかります。ご入居者が笑顔で食事を楽しめる施設を選びたいですね。
公社の介護付有料老人ホーム「ヴィンテージ・ヴィラ」のダイニングルームでは、専属の栄養士が監修した朝・昼・夕のメニュー3食を365日、ご予約なしでお召し上がりいただけます。
また、神奈川県立保健福祉大学との連携協定により、食を通じた『健康寿命の延伸』を目指す取組みを推進しています。
ご入居は入居時自立が条件ですが、入居後万が一、介護が必要になった場合でも、ヴィンテージ・ヴィラにて介護サービスを行います。
さらに、介護度が重くなった場合には介護専用型のトレクォーレにて、より手厚い介護サービス体制を整えています。
またヴィンテージ・ヴィラでは、「生涯自立」(食事・入浴・排泄に介助を必要としない状態であること)に力を入れており、ご入居者の方々が介護なしで、お元気でお過ごしいただけるように、「介護予防」としてさまざまな取組みを進めております。
これらの取り組みは公社の情報誌・シニアライフ誌でもご紹介しています。
シニアライフ誌では、さまざまな観点からお役立ちの最新の情報を提供しています。
ヴィンテージ・ヴィラへのご興味、シニアライフ誌のご購読希望がございましたら、ぜひシニアライフ倶楽部にご入会くださいね!
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