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2020.04.01

高齢者の貧血は危険?特徴や原因、予防策を知ろう

こんにちは!

神奈川県住宅供給公社 高齢者事業部の高木です。


高齢者の貧血は若者と違う理由から起こるケースも多く、深刻な病気が隠れている危険もあります。


今回は高齢者の貧血についてのお話。

高齢者の貧血に多く見られる特徴や原因、高齢者の貧血が危険な理由、予防策をご紹介します。

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高齢者の貧血の特徴や原因とは?

血液中の赤血球やヘモグロビン濃度が低下することで起こる貧血。

若者の貧血は偏った食事による鉄分不足や消化器官からの出血、女性の月経過多などによる「鉄欠乏性貧血」が多いです。


高齢者は加齢によって身体機能や内臓機能が衰え、赤血球やヘモグロビンを作る機能が低下しています。


鉄分が十分にあっても、体の状態や病気などによって血液を十分に作れないことから貧血が起こるケースが多いです。

食事量が減り、消化能力が衰えることから、栄養不足・鉄分不足となって貧血を起こすこともあります。


高齢者が貧血を起こした場合、動悸や息切れ、倦怠感、疲れやすいといった全身症状のほか、物忘れや胸の痛み、食欲不振などの症状も現れます。



高齢者の貧血は早めの相談を!危険なケースとは?

高齢者の貧血の症状は息切れや疲れやすさ、食欲不振など、加齢に伴う症状に似た症状が多くあります。

そのため貧血を起こしていることに気づきにくく、気づかぬうちに貧血が悪化してしまう可能性があります。


また、 高齢者の貧血が危険と言われる理由として、深刻な病気が潜んでいるケースがあります。


慢性炎症性疾患による貧血

悪性腫瘍や感染症、膠原病、関節リウマチなどの病気を原因として体の機能が悪くなり、血液をうまく作れずに貧血を引き起こしている場合があります。



骨髄性疾患による貧血

血液を作る骨髄に疾患があるために、血液を作れずに貧血となっている場合があります。

骨髄異形成症候群、再生不良性貧血などです。

服薬や放射線治療などによって引き起こされる場合もあります。



消化器の継続的な出血による貧血

胃がんや大腸がんなどを原因として消化器から出血が続き、鉄欠乏性貧血を起こす場合があります。



高齢者の貧血は、実はその背景に重大な病気が潜んでいるということがあります。


単純な鉄分不足による貧血の場合は鉄剤を飲むなど服薬で改善することもあります。

しかし、病気を原因とした貧血の場合はその病気の治療が必要です。


貧血かも?と感じたら早めに病院へ行き、医師に相談するようにしましょう。



高齢者の貧血を普段から予防するには?

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鉄分不足による鉄欠乏性貧血の予防は、鉄分摂取を意識しバランスの取れた食生活をすることです。


鉄分を多く含む食材にはこんなものがあります。

・魚介類:マグロ、カツオ、アサリ
・肉類:レバー
・野菜類:小松菜、ほうれん草
・その他:ひじき、レーズン、プルーン、切り干し大根  など


魚介類や肉類など動物性食品に含まれる鉄分は、特に吸収されやすいと言われています。

鉄鍋や鉄製フライパンなど鉄製の調理器具を使うと鉄分が料理へ溶け出し、自然に多くの鉄分を摂取することができます。

またビタミンCやタンパク質、ビタミンB12、葉酸なども血液をしっかり作るために必要となる栄養素です。


高齢者は運動量低下や食欲不振などから食事量が減り、栄養不足になりやすいです。

ウォーキングやストレッチなど無理のない運動を行い、空腹を感じてしっかり食事ができるようになると良いでしょう。


また、病気を原因とした貧血の場合、自分で予防することはなかなか難しいものです。

定期的に健康診断を受け、体調不良や貧血状態に早めに気づけるように心がけましょう。



まとめ

・ 高齢者の貧血は単純な鉄分不足以外にも、加齢による身体機能の低下や病気を原因として起こるケースが多いです。動悸や息切れ倦怠感などの全身症状のほか、物忘れや胸の痛み食欲不振といった症状もあります。


・高齢者の貧血はその症状が加齢による体調不良にも似ているため、気づかないうちに悪化してしまうという可能性があります。また悪性腫瘍(がん)や感染症骨髄性疾患など、重篤な病気を原因として貧血が起こっているケースもあり、「たかが貧血」と放置しているのは大変危険です。「貧血かも...」と感じたら早めに医師に相談しましょう。


・鉄欠乏性貧血は鉄分摂取を意識し、バランスの取れた食生活で予防に取り組むことができます。鉄分を多く含む食材はマグロやカツオ、レバー、小松菜、ひじき、切り干し大根など。魚や肉など動物性食品に含まれる鉄分が特に吸収されやすいと言われています。高齢者は食事量が減りがちなので、無理のない適度な運動を行ってお腹を空かせ、しっかり食事を食べられるようにすると良いですね。



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この記事を書いた人

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