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2020.03.25

高齢者の糖尿病、原因や注意点を知って予防&対策を取ろう

こんにちは!

神奈川県住宅供給公社 高齢者事業部の高木です。


糖尿病は高齢者が注意したい生活習慣病のひとつ。

高齢者が糖尿病にかかった場合に危険な特徴や併発しやすい病気の紹介、糖尿病を疑うべき兆候などを解説します。


また、高齢者が糖尿病を防ぐために取り組みたいこと、糖尿病にかかってしまった場合に家でできる対策などもあわせてご紹介します。

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高齢者の糖尿病はどんな特徴があって何が危険?

糖尿病は、血液中のブドウ糖(血糖)の濃度が異常に高くなる病気です。

突然発症するタイプの1型糖尿病と、遺伝的な要素と生活習慣を要因として発症する2型糖尿病の2つのタイプがあり、高齢者がなりやすいのは2型糖尿病です。


高齢者の糖尿病では、疲労感や頻尿、目のかすみ、手足の乾燥や皮膚の傷が治りにくい、という初期症状が現れます。


高齢者の糖尿病で危険な点は、自覚症状がなく、糖尿病であることに気づきにくいことです。


仮に疲労感や頻尿などの初期症状があっても「加齢のせいかも?」と思ってしまい、糖尿病だと気がつかないうちに病気が進行してしまうというケースが多いです。

高血糖の状態が続いていると、血管や神経に影響を及ぼし、以下のような様々な合併症を引き起こす可能性があります。


【糖尿病の三大合併症】

■ 糖尿病性腎症

高血糖状態は腎臓の働きを障害します。

腎臓は血液中の不要物を尿へ排出する働きを持っている臓器です。

腎臓の働きが低下すると不要物が排出されず、むくみや尿毒症の症状のほか、命の危険が生じます。

糖尿病性腎症が悪化した場合、透析療法が必要になります。


■ 糖尿病性網膜症

眼球の奥の網膜には細かい毛細血管が張り巡らされていますが、高血糖により網膜の血管に影響が出て、視覚障害を引き起こします。

最悪の場合は失明するケースもあります。


■ 糖尿病性神経障害

神経が過敏になり手足の痛みやしびれが起こったり、逆に神経が麻痺して痛みや熱に鈍くなったります。

胃腸の動きが乱れ、消化不良や下痢、便秘などが起こります。



その他にも、糖尿病は脳梗塞や心筋梗塞、動脈硬化など血管に関わる病気につながる可能性があるため注意が必要です。


また、高齢者の糖尿病患者は、認知症の発症リスクが増加するとも言われています。



高齢者の糖尿病で多い原因は?気づきにくい糖尿病を疑うべき兆候とは

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高齢者の糖尿病の原因は、生活習慣の乱れや加齢による身体機能の低下が考えられます。

血糖値を下げるインスリンの分泌量の減少や、働きが悪くなることで引き起こされます。


自覚症状が少なく、気がつきにくい高齢者の糖尿病。

糖尿病を疑うべき兆候をご紹介します。


こんな症状や状態が続いたら、かかりつけの医師に一度相談してみましょう。

こういった初期症状だけで判断するのは難しいので、何もないかもしれませんが、気になったら相談だけでもしておくと安心ですよね。



足や爪の異常

糖尿病は神経障害や血流障害に繋がり、神経、血管の末端である足先に影響を及ぼす場合があります。

爪水虫や巻爪、たこ、ひび割れ、傷の化膿などがないか気にして見るようにしましょう。

また、足全体に起こる場合も見られ、足がしびれやすくなる、極端に火照りやすくなるほか、冷えやすくなる、つりやすくなるなどの症状にも注意が必要です。



頻尿、多尿、喉が渇く

高血糖で血液中のブドウ糖が異常に多くなると、腎臓はブドウ糖を尿と一緒に排出しようとして、尿の量や回数が増えます。

頻尿、多尿により脱水状態になり、喉が乾くためたくさん水を飲むようになります。



身体が疲労しやすい

糖尿病はブドウ糖をエネルギーに変換しにくくなり、その代わりに筋肉や脂肪をエネルギーとして消費してしまうため、異常に疲れやすく眠くなったりする場合があります。



高齢者が糖尿病を防ぐには?なった場合に家でできることも

糖尿病は「生活習慣病」とも呼ばれ、生活習慣の乱れが原因となって起こると考えられています。


その中でも多くの影響を与えるのが「食事」。

食生活を見直すことは糖尿病予防に効果的です。


● 朝・昼・晩と規則正しく、バランスの取れた食事を摂る

● 食べすぎ、カロリーの摂りすぎに注意する

● 塩や醤油の使用を控え、だし汁を上手く利用するなど薄味を心がける

● 血糖値を上昇させる甘いもの、果物、清涼飲料水などの間食を避ける

● アルコールの飲み過ぎに注意する


もしも、糖尿病になってしまった場合は、血糖値をコントロールし、合併症を起こさないこと、合併症を進行させないことが大切となります。

上記で紹介した食事の注意に加え、ビタミンやミネラル、カルシウムなども適正量を摂取しましょう。

緑黄色野菜を摂ることも、血糖値のコントロールに効果があると言われています。


水泳、ウォーキングやジョギングなど無理せず毎日続けられる程度の適度な運動もおすすめです。

ヨガなどゆっくりした動きを取る運動も適しているといわれています。

医師の指示を受けながら、脱水に気をつけて体を動かすようにしましょう。



まとめ

・高齢者の糖尿病は自覚症状がなく、糖尿病であることに気がつかないうちに症状が進んでしまいやすいという特徴があります。また糖尿病は、腎臓や血管に関わる重大な合併症につながる危険があります。


・高齢者の糖尿病は血糖値を下げる働きを持つインスリンの分泌量の減少や働きが悪くなることが原因です。血流障害による足や爪の異常や、高血糖による頻尿・多尿、疲労感などの兆候が現れた場合は糖尿病を疑ってみましょう。


・高齢者の糖尿病は生活習慣の乱れが原因のひとつであると考えられます。中でも食生活の改善は糖尿病の予防、または糖尿病になってしまった場合の対策としても有効です。
糖尿病になってしまった場合、血糖値をコントロールして合併症の発症や進行を防ぐことが大切です。バランスの取れた食生活や緑黄色野菜の摂取、適度な運動なども血糖値コントロールに効果が期待できます。



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この記事を書いた人

高木(高齢者事業部 運営課)

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