ブログ

お役立ち情報

2019.01.17

高齢者の高血圧を予防しよう!原因を知って対策を

こんにちは!

神奈川県住宅供給公社 高齢者事業部の髙橋です。


日に日に寒さが増す秋冬は「高血圧」の方には少し注意が必要な季節です。

高齢になると、寒くなる秋冬は体温を逃さないようにする体の働きとともに、生活習慣が原因で「高血圧」を発症する方が多くなります。


今回は、高齢者がなりやすい高血圧の特徴や原因、予防方法や対策についてお話していきます。

blood-pressure-measurement.png




高齢者の高血圧の特徴や原因は?

大動脈の運動により、血液が血管に加えた圧力を「血圧」と呼び、二つの基準が「平均の値よりも高くなる」ことを「高血圧」と呼びます。

一般的に高血圧は肥満、喫煙、ストレス、塩分の摂りすぎが主な原因と言われています。


では、なぜ高齢者は高血圧になりやすいのでしょうか?


高齢者が「高血圧」になりやすい原因として、大動脈の老化や劣化による「血管の低下」があります。


老化により血管の弾力性が弱くなると血流が悪くなるため、血圧が高くなりやすいです。

自律神経の働きも落ちるので、血管の拡張や収縮が上手にできないのも原因の一つです。


また、高齢者の高血圧の特徴は季節や温度による血圧の変動が大きいことや、血圧が高いのに対して脳の血流量が十分でないことです。

めまいや立ちくらみが起こりやすかったり、脳梗塞を起こしやすくなったりするため、注意が必要です。




高齢者の高血圧が危険なワケ

ambulance-stethoscope-hospital.png

「高血圧」は別名「サイレントキラー」と呼ばれるほど自覚症状がなく、気づきにくいといわれています。

特に高齢者の場合は高血圧が続くと糖尿病などの合併症を併発することもあり、放っておくと「動脈硬化」を起こし、やがて「脳卒中」や「心筋梗塞」などの病気にもなりやすいので危険です。



高血圧が続くと「動脈硬化」になりやすく合併症を引き起こす原因に!

高血圧が続くと血管の弾力がなくなり、血液が流れる部分が細くなるため、動脈硬化になりやすくなります。

動脈硬化になると、「脳出血」「脳梗塞」「腎障害」「糖尿病」「狭心症」「心筋梗塞」など、脳や心臓、腎臓へまで影響が出るので、生死に関わる病が起こりやすい状況になります。


高血圧を放っておかず、定期的に確認しましょう。




急激な寒暖差や動きによる血圧上昇も危険!

高齢者の高血圧は日常のちょっとした変化でも、それがきっかけで脳卒中や心臓への影響が出やすくなります。


例えば、急な温度差。お風呂で温まった後の寒い浴室や、暖かい部屋から寒い外に出た時などの寒暖差があると、急激に血圧が上がるため注意が必要です。


また、急な動きやストレスも急な血圧上昇を引き起こしやすくなります。

朝は特に血圧が上がり始める時間なので、ストレッチをするなどゆっくりと体をほぐしてから行動すると効果的です。


イライラしたり怒ったりストレスを強く感じる状況を避けることも、血圧が急上昇して「脳卒中」などが起こるリスクを下げることができます。

リラックスできる状況をつくり、好きなことに集中するなどして過ごすことが大切です。




高齢者ができる高血圧の予防や対策

sphygmomanometer-record.png

高血圧を防ぐにはどうしたらいいのでしょうか?

予防方法や高血圧を改善するための対策についてご説明します。



生活習慣の見直し

高血圧を予防するには、生活全体を見直すことが大切です。


■ご自身の血圧の平均値を把握しましょう

毎日朝晩2回と決めて、同じ時間に測定します。

お薬を飲んでいる場合は投薬前、夜は入浴前に測定するように心がけてください。


■適度な運動も大切

毎日行うのが理想ですが、軽く汗ばむ程度のウォーキングやストレッチなどの有酸素運動を週に3~4回のペースで行うことで効果を得やすくなります。

無理せず、1日30分程度の運動から始めてみましょう。

寒い冬は外に出る前に室内で足踏みをするなどの軽いウォーミングアップを行うと、急激な温度変化で血圧が上がるのを抑えられます。


■気温の寒暖差に注意しましょう

上記でも少し触れましたが、朝の起床時や入浴時の寒暖差は血圧の急上昇につながります。

起床時に温まった布団から、寒い部屋に出ると毛細血管が縮まり、血圧が上昇しやすくなります。

人によっては、脳卒中や心筋梗塞を起こす場合もあります。


また、熱い湯船につかって体が温まった状態のまま寒い浴室に出ると、熱を逃さないように血管が収縮運動を起こしてしまい急な血圧上昇となります。


着替え場や室内を暖めておくなど暖房設備をうまく利用し、急激な温度差を作らないよう気をつけることが大切です。


■喫煙は控えましょう

喫煙をすると、交感神経が興奮状態になり急激に血圧が上昇します。血管も収縮し、酸欠状態になるため血液量が増えて高血圧を促進させてしまいます。

さらに喫煙は動脈硬化の一因にもなり、脳卒中、腎臓疾患のリスクを高めるので、禁煙をおすすめします。




食事の見直し

高血圧の予防と改善で大切なのは「栄養バランスの良い食事」です。

特に気をつけたいのが「塩分の量」です。


食塩をとり過ぎると、血液中の塩分濃度を調整しようとする働きが起こり、血圧が上がります。

塩分はなるべく1日6g未満に抑え、栄養のバランスに気を付けた食事をしましょう。


また、肥満も高血圧を引き起こす要因になります。

過度な飲酒も中性脂肪を増やし、血圧を上げるので注意してくださいね。


肉類中心や、果物や野菜ばかりと言った偏った食事をすることも原因になります。

果物は体に良さそうですが、意外と糖分が多いので血糖値を上げやすい食べ物です。

中性脂肪も増えやすいので量に気をつけて摂るようにしましょう。

カリウムには血圧を下げる効果があり、ひじきや昆布などの海藻、サツマイモや里芋などのいも類、大豆やインゲン豆などの豆類に多く含まれています。

カリウムが豊富な野菜類を中心にたんぱく質も十分に摂り、動物性食品と植物性食品のバランスを考えた食事バランスがベストです。


日頃の予防が何より大切ですが、既に高血圧を発症していても軽度であれば、生活習慣の見直しで薬物療法なしでも改善できることがあります。




まとめ

・高齢者は大動脈の老化や劣化により血管の弾力性が弱くなるので、血液の流れが悪くなり高血圧になりやすいです。血圧が高いのに対して脳の血流量が十分でなく、季節や温度による血圧の変動が大きいうえ、起立性低血圧を起こしやすいなども高齢者の高血圧の特徴です。


・高血圧が続くと、生死に関わる合併症の一因となる動脈硬化になりやすいため、高血圧を見逃すことがないように定期的な確認をしましょう。高齢者の高血圧は日常のちょっとした変化がきっかけで脳卒中や心臓への影響が起こりやすくなります。急な温度差やストレスに注意しましょう。


・高血圧の予防・改善は生活習慣の見直しが大切です。ご自身の血圧の平均値を把握し、適度な運動をする、急激な温度差を作らないなど心がけましょう。塩分はなるべく1日6g未満にし、血圧を下げるカリウムが豊富な食事をするなど、バランスの良い食事をとることも大事。
禁煙を心がけ、過度な飲酒も避けましょう。



公社の介護付有料老人ホーム「ヴィンテージ・ヴィラ」では、「生涯自立」(食事・入浴・排泄に介助を必要としない状態であること)に力を入れており、ご入居者の方々が介護なしで、お元気でお過ごしいただけるように、「介護予防」としてさまざまな取組みを進めております。


ダイニングルームでは、専属の栄養士が監修したメニューを朝・昼・夕の3食を365日、ご予約なしでお召し上がりいただけます。また、神奈川県立保健福祉大学との連携協定により、食を通じた『健康寿命の延伸』を目指す取組みを推進しています。


運動の取り組みとして、ヴィンテージ・ヴィラには専門のインストラクターが在籍し、ご入居者のお身体に合わせた運動の指導を行っています。
転倒予防や骨粗しょう症予防、認知症予防などさまざまな効果のあるプログラムを用意しており、ご入居者は自由にご参加いただくことができます。



ヴィンテージ・ヴィラへのご興味、シニアライフ誌のご購読希望がございましたら、ぜひシニアライフ倶楽部にご入会くださいね!



お問い合わせは下記までお気軽にどうぞ!



神奈川県住宅供給公社 高齢者事業部 0120-428-660(フリーコール)


[受付時間:平日9時~17時]


この記事を書いた人

高橋(高齢者事業部 運営課)

入社3年目の高橋です!公社へ新卒入社してから2年があっという間に経ちました。介護・有料老人ホームに関する知識を「どこよりもわかりやすく!」をモットーにお伝えしていきます!

お問合せCONTACT

0120-428-660

お電話受付時間 / 平日9:00~17:00