2018.11.14
生きがいで高齢者の認知症予防!ほかにもたくさんのメリットが
こんにちは!
神奈川県住宅供給公社 高齢者事業部の髙橋です。
生きがいは、精神的なメリットだけではなく、実は体にも良い効果をもたらします。
生きがいを見つけて楽しむことは、活動量や人との交流が増え、認知症予防やうつ病防止など病気の予防にもつながるのです。
今回は、具体的な生きがいをもつことによるメリットについてお話していきます!
もし生きがいが無くなってしまったら...
もし「生きがい」が無くなってしまうと、人はどうなってしまうのでしょうか。
人は、定年退職などのライフイベントが生じる60歳前後を境に、それまで持っていた生きがいを見失ってしまうということをよく耳にします。
男性は特に仕事という人生で重きを置いていた生きがいが急に消え、「生きがいの喪失感」へつながることが多いです。
一方で女性に多いのが、子供が独立してしまい、自分の生きがいをなくしてしまうこと。
定年後の生活では自由な時間が増える分、虚無感を感じる時間も多くなってしまいます。
そこで、外に出て何かをする機会を作れる「生きがい」はとても重要なものとなるのです。
高齢者が生きがいを見つける方法
高齢者の方が「生きがい」は作りやすいといわれています。
退職して子供が独立したことで自分の時間が増え、時間に融通が効くのが理由です。
生きがいの見つけ方のヒントについてご紹介します。
新しい趣味に挑戦してみる
老後は若いころより外出が少なくなる分、人との交流も狭くなりがちです。
人間は外に出たり交流することで刺激を受け、脳も活性化されます。
新しいことに挑戦するのは、踏み出す勇気が必要ですよね。
思い切って新たな趣味をスタートすると、新鮮な気持ちで毎日に活力が生まれやすくなります。
まずは市や地域が開催している講座や行事に参加してみるのもおすすめです。
市や地域が開催する講座は金額も安価なものが多いため、気軽にチャレンジすることができます。
シルバー人材センターなどに登録して働いてみる
60歳を過ぎた多くのシニアの方々が登録されており、ご自身に合ったライフスタイルを過ごす一助になります。
報酬を受けることができるうえ、身体を動かすので健康を維持するのにも役立ちます。
自分のしたことで喜んでもらえるという、毎日の充実感にもつながるでしょう。
人と人との繋がりが生まれると、雑談したり食事をしたりする機会が増え、認知症予防にもなります。
空いた時間を生きがいに向ければ、人生はより楽しくなっていきます。
まずは環境を変えるところから始めてみましょう!
高齢者が生きがいをもつことで体に及ぼす良い効果
生きがいをもつと精神的な楽しさや充実感だけでなく、体にとっても良い効果が出てきます。
具体的にどのようなメリットがあるのかご紹介します。
認知症予防
生きがいをもつと外出が増えたり、人と会う機会が多くなることで他者との交流が増えてきます。
認知症は、一人で家に閉じこもっている方に多い傾向があります。
会話をすると、脳の多くの部分が活発に使われるといわれています。人と話すことはストレス解消にもつながりますよね。
他者との交流は高齢者にとって、とても有益です。
運動量の増加
生きがいができると自然と外出する機会が増えてきます。
外出するということは、それだけで歩く時間も増えるということ。
足からの刺激は脳にとっても、健康・長寿にとっても良い効果を与えてくれます。
運動をすると自分なりの「目標」も設定しやすく、毎日の充実感にもつながるでしょう。
うつ病予防
高齢者によく見られる病気の一つとして『老人性うつ』があります。
定年などの生活の急激な変化やそれに伴うストレスが要因と言われています。
この病気は生きがいを持ち、毎日を充実したものにすると、うつ病になる確率が大幅に減らせるといわれています。
自分の好きなことや趣味を愉しむことで、早めにストレスを解消することが大事です。
その他、「生きがい」を見つけて活動が増えると、全身の血流が良くなったり、肥満解消になったりと様々な良い効果が。
他者との交流による効果は、心身ともに健康な毎日を過ごすためにも大切です。
高齢者の生きがいを高める!おすすめの習い事
・陶芸
・園芸
・書道
・料理
・編み物
など、高齢者に好まれる習い事は、好きなことや趣味を本格的に学ぶものが多いです。
・ゲートボール
・ゴルフ
スポーツでは運動量が多すぎず、無理なく続けられるものに人気があります。
登山やウォーキング、釣りなど外に出てアクティブに活動するのもおすすめ。
習い事をはじめることで目標ができたり、仲間も増えることで大きな「生きがい」へとつながりやすいです。
まだ習い事までは...という方には、散歩がてらのウォーキングで雑談を楽しむなど、手軽なところから始めてみることがおすすめです!
まとめ
・高齢者は時間の融通が利くために、生きがいを見つけやすいです。新しい趣味を見つけてみたり、人との交流を広げてみたり、シルバー人材センターなどに登録して働いてみたり、空いた時間を楽しむことが人生を豊かにします。
・生きがいをもつと精神的なメリットだけではなく、体にも良い効果をもたらします。活動量が増えたり、人との交流が増えることは健康的な生活へつながります。認知症予防や体重増加の防止、うつ病防止などたくさんのメリットが生まれるのです。
・高齢者に好まれる習い事は、好きなことや趣味を本格的に学ぶもの、運動量が多すぎず無理なく続けられるものが多いです。心身ともに健康であるためには無理はせず、手軽なことから始めてみるのがおすすめです。
介護付有料老人ホーム ヴィンテージ・ヴィラでは、高齢者が健康的に・生き生きと過ごすための様々な取り組みを行っております。
2015年より、神奈川県立音楽堂やKAAT神奈川芸術劇場などにて歌の発表会を毎年おこなっています。各ヴィンテージ・ヴィラからコーラスチームが集い、日頃の練習の成果を大勢の観客の前で披露する一大イベントです。
合唱以外にも、介護・書道・陶芸といった個人の創作活動も活発で、発表会に多数出品されています。ヴィンテージ・ヴィラごとに多彩な共用施設をご用意していますので、サークル活動や個人の趣味にお使いいただいています。
随時受け付けている見学会にて共用施設をご覧いただけますので、是非お気軽にお問合せください!
皆さんも、自分だけの生きがいを探して楽しいシニアライフを過ごしましょう!