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2019.03.13

高齢者はなぜ食欲不振に?食べる力をつけるには

こんにちは!神奈川県住宅供給公社 高齢者事業部の髙橋です。


いきいきとした健康的な毎日を過ごすために欠かせない「食事」。

年齢を重ねても日々の食事を美味しく食べたいですよね。


今回は、「高齢者はなぜ食欲不振になるのか?」

「『食べる力』をつけるにはどのようにしたら良いのか?」

高齢者の食欲不振について、ご紹介したいと思います。

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高齢者の食欲不振はこれが原因!

高齢になると「若い頃の好物を美味しく感じなくなった」「食事を目の前にしても食欲がわかない」といったことも珍しくありません。



高齢者はなぜ食欲不振になるのか?

高齢者の食欲不振には、運動能力や身体能力の衰えが大きく関係しています。


筋力の低下と共に必要な摂取エネルギーも減るので、おのずと食欲も減退します。

また、人が持つ五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)が衰えることで、以前のように食事を楽しめなくなってしまうのです。


・視覚

視力が落ちることにより、色鮮やかに見えていた食材が色あせて見えてしまいます。

細かい部分まで把握できないことで楽しみが失われてしまい、食欲の低下に繋がります。


・聴覚

料理を作っている音が聞こえにくくなることにより、食事を待つ楽しみが薄れてしまいます。


・触覚

手を上手に使うことができなくなるので、食材の取り扱いが難しくなり、面倒な食べ物を避けるようになります。


・味覚

味覚の低下が原因で、若い頃と同じものを食べても、以前のように美味しく感じないことがあります。

咀嚼(そしゃく)能力も低下するので、味の識別がしにくくなります。


・嗅覚

嗅覚が衰えると香りから得られる食欲が減り、食べたい!という意欲が湧きにくくなります。


このように、五感は人間の食欲に深く影響を与えています。


そのほか、精神的に受けるストレスも食欲不振につながります。

高齢者は特に身体的不自由さ、家族の介護や病気、経済面の不安からストレスを感じやすいと言われています。

家族や友人、特に身近な人との死別が原因で、「不安感」や「孤独感」などの精神的なショックから食欲不振になることもあります。




「食べる力」をつけるにはどのようにしたら良いのか?

食欲がわかないからと言って食事の摂取量を減らしてしまうと、体調不良や病気の原因になってしまいます。


まずは身体機能を保つよう、適度な運動を心がけることが大切です。

ラジオ体操や散歩、布団の中で簡単なストレッチを行うだけでもいいでしょう。

体を動かすことで消化機能も良く働くようになり、栄養の吸収も改善されるため、体を動かす習慣は「食べる力」へとつながります。


簡単に行える嚥下(えんげ)体操もおすすめです。

嚥下体操は口や顎などを動かす体操で、食事前に行うことで咀嚼(そしゃく)する力を養い、飲み込む力をつけることができます。

食べたい気持ちも生まれやすくなりますので、毎日食事前に行うと良いでしょう。


声を出すだけでも口や喉の運動になりますので食卓を囲みながら、家族と会話をすることも大切です。


参考:YouTube 嚥下体操(近畿大学)




高齢者の食欲不振から生じる「低栄養」に注意

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加齢に伴い昔のように食欲がわかずバランスよく食べられなくなると、栄養を十分に摂取できない状態を引き起こすことがあります。

健康を維持するのに必要なエネルギーが不足している状態が続くことを「低栄養」といいます。


高齢になると加齢が原因で、若い頃と比べて体の水分量や筋肉量が減少します。

水分量や筋肉量が減った状態に低栄養が生じると、体へのダメージは大きくなります。


たとえば、栄養不足で骨がもろくなった状態で転倒して骨折したり、骨が皮膚を圧迫して皮膚炎を起こすなど、日常生活に支障がでてしまう可能性があります。


また、栄養が十分でないと免疫力が低下して、風邪などの病気にかかりやすくなります。

高齢者のみの世帯やひとり暮らしの場合は、同じ内容の食事が続くなど、食事内容が偏りがちになりますので、バランスよく食べるよう心がけましょう。


低栄養を予防するためには「主食、副菜、主菜、乳製品、果物」などをバランスよく食べることが大切。

1日3食を少量ずつでも良いので、栄養を考えたメニューを規則正しいリズムで食べましょう。


高齢者の食事についてはこちらでも詳しくご紹介していますのでご覧ください。

高齢者の食事で気を付けることは?健康に楽しむために




美味しく元気に!高齢者の食欲不振を防ぐ食事法

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食欲不振にならないための対策として、食べやすい調理や食事法をご紹介します。



盛り付けを工夫する

鮮やかな食材を使用したり、食欲が沸くような盛り付けをすることが大切です。

食材のもつ色や形を活かしたり、冷たいものは冷たいまま、温かいものは温かいままになるように工夫してみましょう。

一度にたくさん盛らず、少量ずつ小分けにして盛るのも少食の方に効果的です。




形状を工夫する

食べにくい食材は最初からむいておく、細かくするなどして食べやすくします。

煮込み料理や汁物など、適度な水分を使用した食事は飲み込む負担を減らします。




楽しい食卓にするよう心がける

楽しい会話は味付けの一つ。笑顔のある食卓は自然と食欲をわかせます。

ゆっくりと食べられるように、時間を作るよう心がけましょう。




咀嚼(そしゃく)するようにすすめる、心がける

食べ物をよく噛むことで脳への血流量が増えて認知症予防に繋がります。

咀嚼することで消化や栄養の吸収を助けます。




まとめ

・高齢になると筋力の低下と共に必要な摂取エネルギーも減るので、おのずと食欲も減退します。五感が衰えるので、以前のように食事を楽しめなくなってしまうこともあります。


・食べる力を付けるために、適度な運動を心がけることが大事。散歩や簡単なストレッチ、嚥下体操を行い、衰えた筋力を取り戻しましょう。


・食事内容の偏りや食欲低下などが原因で、健康を維持するのに必要なエネルギーが不足して低栄養状態を作らないように、「主食、副菜、主菜、乳製品、果物」などをバランスよく食べましょう。


・低栄養になると、身体運動が困難になったり思考力が低下するなど、日常生活に支障をきたします。食べやすい調理や食事内容に気を付けて楽しい食卓作りを心がけましょう。


適度な運動や食事内容に気を付けることで、失った食欲を取り戻すことができます。

バランスの良い食事は生き生きとした毎日を過ごすのにとても大切です。



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この記事を書いた人

高橋(高齢者事業部 運営課)

入社3年目の高橋です!公社へ新卒入社してから2年があっという間に経ちました。介護・有料老人ホームに関する知識を「どこよりもわかりやすく!」をモットーにお伝えしていきます!

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