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2020.05.13

高齢者の熱中症を防ぐには?原因や判断の仕方、対処法まで

こんにちは!

神奈川県住宅供給公社 高齢者事業部の髙木です。


熱中症に関するニュースを耳にする季節となってまいりました。

高齢者は若者と比べて熱中症になりやすく、重症化しやすいためとても危険です!


今回は高齢者の熱中症についてのお話です。

高齢者が熱中症になりやすい理由や危険性、熱中症にならないための予防策をご紹介します。

「熱中症かも?!」と思った時の対処法も合わせてお伝えします。

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高齢者の熱中症は危険!どんな症状が出る?原因は?

毎年気温が上昇すると熱中症のニュースを耳にしますが、熱中症で亡くなる方の多くは65歳以上の高齢者。

高齢者は若者と比べて熱中症になりやすく、また熱中症になった場合に重症化しやすいのでとても危険です。


人間は体温が上昇すると汗をかいて熱を放出する体温調節機能を持っています。

急激な気温や湿度の上昇に体の体温調節機能がついていけず、体の中に熱を溜め込んでしまっている状態が熱中症です。


めまいや顔のほてり、体の怠さ、大量の発汗などが初期症状。

尿が出る頻度が少なくなっている、皮膚が固く乾燥しているなども目安となるので注意しましょう。

症状が進行すると吐き気、頭痛、けいれんなどを起こし、最悪の場合は意識を失って死に至る可能性もあります。


高齢者は加齢のため水分不足状態になりやすく、体温調節機能も衰えているため、熱中症になりやすいです。

さらに暑さを感じる感覚も衰えているため、気づいた時には熱中症の症状が進んでしまっているという場合も多いです。


また、「人に迷惑をかけたくないから我慢しよう」「エアコンはもったいなくて使いたくない」と暑さを我慢しているうちに熱中症になってしまうケースもあります。




高齢者が熱中症にならないための予防方法とは

高齢者は熱中症になりやすく重症化しやすいため、熱中症にならないための予防が大切です。

熱中症予防のために気をつけてほしい点をご紹介します。



水分と塩分を計画的に摂取する

高齢者は水分不足になりやすく、それが熱中症の大きな原因のひとつでもあります。

のどが渇いたと感じる前にこまめに水分補給をしましょう。

「起床時、食事の前後、おやつの時間、入浴の前後、就寝前」など、生活の中で水を飲むタイミングを決めると、定期的に摂取することができますよ。


汗をかくと塩分も排出されてしまうので、塩分が調整された経口補水液や塩飴などで塩分補給も忘れずに。

梅昆布茶や味噌汁などは塩分やミネラルが含まれているので、熱中症予防におすすめです。


ただし、水や塩分は摂り過ぎもよくないので、医師に相談して摂取量の確認をすることをおすすめします。

高齢者の水分補給の重要性はこちらでも詳しくご紹介しています。


高齢者は水分補給が大事!脱水症状を起こさないために




暑い日の日中は外出や屋外作業は控える

気温や湿度が高い日は、できるだけ外出や屋外作業を控えるようにしましょう。

どうしても外出しなくてはならない場合は、帽子や日傘を使ったり日陰を歩いたりして直射日光を避け、こまめに水分を摂ることを意識してください。

長時間の外出は危険ですので注意しましょう。




エアコンや扇風機で室温の調節をする

熱中症は屋外だけではなく、室内での発生件数も多いです。

エアコンや扇風機を使って室内の温度を27~28℃程度に保つようにしましょう。

夜間も温度・湿度が下がらない時期もあるので、就寝中の熱中症にも注意が必要です。


昔と比べて気温が上がり夏の猛暑日も増えています。

記憶にある季節の気温よりも危険な暑さの日も増えているので、暑いと思う前に環境整備に気を配るようにしましょう。


また、そこまで気温が高くなくても湿度が高いと汗をかきづらく、発汗による体温調節ができずに熱中症になってしまう場合があります。

気温だけではなく湿度も気にしながら熱中症を予防しましょう。




もし熱中症かな?と感じたら、どう対処する?

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熱中症を疑う症状が出た場合はこのような対応をしてください。



水分の摂取

経口補水液やスポーツドリンクなどで水分を補給しましょう。

吐き気がある時には一気に飲まず、少しずつ飲むようにしてください。




涼しい場所へ移動

屋外であれば日陰で風通しの良い場所へ、屋内であればクーラーの効いた涼しい部屋へ移動してください。

衣服の首元を緩めたり、可能であれば脱いだりして体にこもった熱を逃します。

うちわで優しくあおいで涼しい風をあてたり、氷などが用意できれば、わきの下や首などを冷やしましょう。




朦朧としている、水も飲めない場合は医療機関へ

意識が朦朧としている、水が飲めないといった状態になっている時はすぐに医療機関へ。

熱中症は対応が遅れると取り返しのつかないことになる可能性があります。

救急外来への受診や救急車を呼んでも良いです。

「いつもと違う」「もしかして」「なにか変」と思った時にはすぐに病院へかかるようにしましょう。




まとめ

・高齢者は体温調節機能や身体感覚が衰えているため熱中症になりやすく、重症化もしやすいためとても危険です。めまいやほてりといった症状から始まり、進行すると吐き気や頭痛、意識障害なども起こり、最悪の場合は命を落としてしまう可能性もあります。


・高齢者が熱中症を防ぐためにはこまめな水分・塩分摂取が重要です。起床後、食事の前後、入浴前など生活の中で水分補給のタイミングを決めておくと計画的に摂取することができます。ただし、持病などによっては摂取し過ぎもよくないので、摂取量については医師へ相談することをおすすめします。


・暑い日は外出や屋外作業を避ける、エアコンや扇風機で室温を27~28℃に保つなども熱中症対策のひとつです。以前より平均気温も上昇しているので、暑いと思う前に環境整備に気を配るようにしましょう。


・「熱中症かも?」と感じたら、まずは涼しい場所へ移動して水分摂取をしてください。水分摂取ができない、意識が朦朧としているという場合は迷わず医療機関へかかるようにしてください。



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この記事を書いた人

高木(高齢者事業部 運営課)

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